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『少年と自転車』  

2011年・第64回カンヌ国際映画祭でグランプリ(審査員特別賞)を受賞したヒューマンドラマ。

こういうミニシアター系映画はある日突然終わりを告げるので
時間が空いたときに早目に観に行くことにしてます。

『少年と自転車』


父親から育児放棄された孤独な少年が ひとりの女性との出会いから自立していき
女性もまた少年を守ることで母性を獲得していく姿を描く。



爽やかな題名ほど中身は単純ではなくて 複雑な心理描写が切なく さまざまなことを考えさせられる内容だ。

親から見放された子どもが 自身の感情を抑圧しつつも親からの愛情を取り戻そうとする姿は 
心がひりひりするほど痛々しい。

子どもはどんなに突き放されても親を恨まず親の言うことに従う。

「虐待」のニュースが日々私たちの耳に入り目に届くけれども
自ら親の暴力を訴える子どもはまずいない。

大抵の場合 他人が気づき通報して初めてその真実が明らかになる。

それほど子は親のことを信じてる。

今作の少年も必死で父親のことを信じ続けるが ある日はっきりとした大きな拒絶を受けることで
少年の心そのものが壊れていく。

自分が親という立場にあるから 余計こういった内容の作品は心に響く。

親になれない大人が多い中
自分はどうだろう?
子どもとちゃんと向かい合っているだろうか?
押しつけがましくない愛情を注いでるだろうか?

そういった自問自答が 映画を観ている間中頭の中をぐるぐる駆けめぐった。

少年がラッキーだったのは出会った女性が素晴らしい人だったから。

彼女がいなかったら彼はきっと社会からドロップアウトしていた。

赤の他人である少年に対して真っ向から向かい合い深い愛情を注ぐ女性に対し
私は驚きを隠せなかった。

自分の子ならまだしも いや自分の子にさえそれができない大人が多い中
なぜ彼女にはそれができたのだろう。

作品中には描かれていなかったけど
彼女もまた 過去に何らかの出来事があって心にトラウマのようなものを抱えていたのかもしれない。

彼女自身の再生のためにも少年が必要だったとしたら…それも納得。

子どもを育てるということは 親(大人)も共に育つということだ。
いや育たなきゃいけない。

子育てと親育ては比例関係にある…と私は思うのです。

そしてそこには もしかしたら「血」の繋がりはさほど関係がないのかもしれない。

一個人としてどれだけ相手に本気になれるか。
自分を認めてくれる唯一無二の存在。
信頼と愛情。
それさえあれば人は道を踏み外さずに生きていけそうな気がする。


ラストはその先に希望があるのかそうではないのか もやもやとした感じを残したままの終わり方。
私は一筋の光を見たけどね。

久々に観たフランス映画は 繊細すぎる内容が心に突き刺さる奥深い作品でした。

category: movie

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