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Let Her Fall ~Kino's blogより  

アシュタンガヨガ・サーティファイドティーチャーであるキノ・マクレガー。

多くのアシュタンギが憧れてやまない彼女のアーサナの美しさについては今さら説明するまでもないが
実は彼女のブログにもたくさんの英知と導きが溢れていて そこから学び得るものは計り知れない。

その中でも特に感銘を受けたこの文章を今回紹介しようと思う。


【彼女を落とせ : ピンチャマユラーサナ…痛みと苦しみを乗り越えてバランスに至る道】

アシュタンガヨガは第一線のスピリチュアルな練習です。
どれだけ身体を激しく動かしたとか 完璧なポーズに成功したとかを判断をするエクササイズではありません。
よいクラスかどうかは 先生にどれだけアジャストしてもらったとか 注目されたとかいったことでは比べられません。
先生からの言葉かけや身体的な合図を受け取ることはうれしいですが 先生やクラスから何かを「得る」という必要性を手放したときに その練習は自分自身のものになります。
私が一番印象に残っているのは マイソールのシャラで 先生達からたった一度のアジャストも受けなかったときの練習です。
部屋をうずまく熱気とその練習そのものが 深い次元で自己を探求できるよう導いてくれました。
ある意味 先生からのアジャストと助言は 生徒ひとりひとりが練習によってもたらされる素晴らしい恩恵を経験できるように 次の扉を作り出しているだけだといえます。
よい練習をするために 先生からアジャストしてもらうことや注目してもらうことに頼りすぎてしまうと それは自分自身の成長ではなく外的なものに依存していることになります。
自分の練習と自己の探求への旅路は自分で責任を取らなければなりません。

初めの段階では 先生からヨガのポーズを与えてもらいますし あなたが先生の助けを本当に必要とするとき 先生がそこにいてくれることが理想です。
ただ 中には自分で何度か練習してポーズを体得する代わりに 先生のサポートに依存してしまっている生徒もいます。
R.シャラート.ジョイス師がマイソールでのアシスタントにこう言っていたのを耳にしました。
「サポートに行く前に 生徒たちにもっと腕のバランスとバックベンドを自分で取り組ませた方がよい。」
彼の実際の発言は「彼を苦しめろ」「彼女を落とせ」でした。
それは 自分で痛みと苦しみを経験することが 生徒の成長と発展に最大限の成果をもたらすからです。
先生から新しいポーズを学ぶとき 身体とマインドで恐れと痛みを覚えるでしょう。
あなたはそれに直面する強靭な神経と意思が必要になってきます。
毎日先生に助けを求めていると ある意味逃げとなってしまい アシュタンガヨガの難しいポーズへの挑戦を通してでしか体得できないことを経験できなくなってしまいます。
ピンチャマユラーサナのようなポーズでは 恐れを克服する為 安全に自由に落ちることを学ばなければなりません。
いつも壁で練習したり 先生に何がどうだと聞いているようでは いつまでたっても自分でポーズを習得したという自信をつけることができないでしょう。
自分で自分の身体を落とすことを学ばなければなりません。



私が初めてピンチャマユラーサナを練習したとき 何度も何度も失敗しました。
20回以上失敗した日もあります。
イライラしました。そして出来るようになると心に決めました。
トライしては失敗続きの18ヶ月後 はじめにバランスがとれて それから静止できるようになりました。
そうです 私は毎日練習して シンプルに前腕でバランスをとることを体得するのに一年半もかかったのです。
私は週に一度壁を使いそれ以外は一人で練習したので 誰にもサポートしてもらったことはありません。
壁を使った練習では 強さを身につける為に25呼吸静止しました。
ぐらついたときは一度身体を起こしてやり直しました。
私の背中は強いというより柔らかいため このポーズを習得する為には背骨をコントロールできるだけの強さを身につけなければなりませんでした。
ピンチャマユラーサナは我慢することを学ぶ(私はもともと我慢強くはありません) 忍耐力を身につける(ほぼ毎日辞めることを考えました) そして最終的には自分に自信をつける為の練習です(私は自分の力強さを信じる事を学びました)。
それぞれのポーズにはその人それぞれの学びがあり 出来るようになるまでに要する時間も違います。
練習で思い通りにならない痛みや苦しみに直面したときに 自分でそれを乗り越えようと努力することが大切なのです。

自分で落ちて失敗してみる。
もしあなたが意図的に失敗を避けた練習をしているのであれば ヨガから学べる多くの可能性を失っていると言えるでしょう。
痛みや苦しみから目を背けず きっちり向かい合うことができるならば あなたはヨガを練習することの本当の意味が理解できると思います。
失敗を学ぶことは それによってもたらされる苦しみを理解し向かい合う そして受け入れて 最終的にその苦しみと友達になることです。
これがヨガの神髄といえるでしょう。
ヨガは古代からのスピリチュアルな伝統で アーサナとして知られている身体を使ったポーズは一つの要素に過ぎません。
パタンジャリのヨガスートラでは アーサナは全部で8部門からなるプラクティスの1つを取り出したものです。
最近のヨガコミュニティでは ニューヨークタイムズに掲載された“ヨガをする上での怪我についての記事”が話題となっていますが 怪我のリスクを考えすぎてヨガの本来の可能性が失われてしまうことが懸念されます。
失敗を経験することは 生徒ひとりひとりの自己を探求する上での大切な過程であり それがヨガの神髄であることは先ほど述べました。
本物のヨガの練習生とは ヨガプラクティスによってもたらされる自らの解放・幸福・癒しや自由のスピリチュアリティーを誠実に求め 痛みや苦しみ・怪我の恐れを乗り越えていこうとする者です。
私の先生であるシュリ・K・パタビジョイス師は 「ヨガの練習での怪我を直す唯一の方法はもっとヨガをする。ただそれだけ。」そして 「怪我をしてヨガを辞めたなら怪我はもっと長引くだろう。生きている間ずっとかもしれない。心を開き 健全な四肢軸 そして受け入れようとすることで痛みを和らげることができる。しかしながら ケガで痛みを感じた場合は 痛みから逃げず その痛みをあなたの人生・練習・身体に支配されないことが大切です。」と話していました。

心と身体の関連性はアーサナの練習に存在します。
ヨガはエクササイズというよりは身体への気づきのテクニックです。
すべてのポーズの一番の目的は、自分の身体とマインドの気づきを得るための準備を整えるものです。
使っていなかった身体を目覚めさせるのは大変でしょう。
ヨガの生徒は 練習を通じて身体の深層に眠る記憶・感情・思いなどを通して人間の魂の弱みに触れます。
痛みが生じたとき そこから逃げないことで過去の記憶からくる恐れを捨て 心理的な痛みに対処する。
ヨガをしながら経験するこの痛みは内面教師となります。
怪我をすることは人生においての学びを別の意味でさらに深めることになりますが ヨガをスピリチュアルな旅路とするなら安全に練習を行うことが大切です。
自分を信じて身体を落とす勇気を持つことができれば いつの日か空中で身体を安定させることができるようになります。
ヨギーとは魂の中へと続く長く壮大な旅路を行く勇敢な戦士と言えるでしょう。
すべての英雄が 恐れ・痛み・嘆きに満ちた戦いで戦士の限界を試すように ヨガの難解で不可能とも思えるようなポーズに挑戦することによって身体とマインドの限界を広げているのです。
あなたが英雄であるなら 最後まで旅を続け 真の心の自由を手にすることでしょう。
あなたの人生を振り返るとき思い出されるのは 簡単にこなしてきた出来事ではなく 一筋縄ではいかない困難を乗り越えた経験ではないでしょうか。
ヨガが究極の解放と心身の安定を得るための道とするなら これ以上価値のあるものはないでしょう。


*原文はこちら→(click)

*この文章は友人であり英語の先生でもあるkimiさんに翻訳をお願いしました。
 kimiさん 素晴らしい訳文どうもありがとう。 

category: yoga

コメント

先生、こんにちは。

自分を信じて身体を落とすってなかなかできない。
だって怖いもん。。

このコラムすごく勉強になりました。
すべての事に当てはまりますね。

こちらこそありがとうございました。




URL | Kimi #-
2012/03/14 11:24 | edit

Re: kimiさんへ

この内容はヨガのことだけではなく 私たちを取り巻くあらゆることにあてはまると思います。
ヨガを一つのツールとして自分自身を強くしていく…困難に打ち勝つ力をつけていく…
そういうことを教えてくれてくれていると思うのです。
kinoのブログには毎回驚きと発見と感動があるので できるだけ多くの人に知ってもらいたいな~と思いつつ
英語のニュアンスを日本語にのせるという作業はとても難しい作業なので断念していました。
今回はkimiさんの素晴らしい訳文でkinoの話を伝えることができて心から感謝です。
kimiさん ほんとにありがとう!

URL | yumi #-
2012/03/14 22:31 | edit

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