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『ヒミズ』  

昨年は忙しさに加え ある種考えるところもあって
大好きな映画鑑賞からはあえて遠ざかる日々。

そんな私の映画熱を再び復活させてくれたのが
常に衝撃作で映画界に旋風を巻き起こす園子温監督の最新作だ。

『ヒミズ』


15歳少年…願いは「普通」の大人になること。
15歳少女…夢は愛する人と守り守られ生きること。

そんな「普通の未来」を夢見る2人の日常がある事件をきっかけに一変する。

夢と希望をあきらめ深い暗闇を歩く少年と
愛だけを信じる少女の 魂の出会い。

絶望だらけの世界の果てに彼らが見たものとは…。



「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」…など “人間っていうのは所詮こんなもんだよ”
と突き放すみたいに 絶望的な姿を丸裸にするような映画を撮り続けていた園監督が
いったいどんな青春映画を作るのかとても楽しみだった鑑賞前。

そんな一筋縄ではいかない監督の作風が 今作でかなり変わったような気がした。

確かに 予想通り激しくも凶暴な青春映画であることは間違いない。

目を覆いたくような暴力シーンは今まで通り健在だし
数々の残虐な言葉で胸をえぐられることも多々。

最初から最後まで何が起きてもおかしくない怪しい雰囲気の中
普通でありつづけたい2人の15歳はもはや普通では生きられない。

だけど いつもの園作品に比べるとパンチが少なかったような気がするし
これまでは単に絶望感だけで突っ走っていた内容が
ほんの一筋の希望を見出すようなラストシーンへと繋がっていたことにある意味驚いた。

それが現実なのか妄想なのかは監督のみぞ知る…ところだけど
(実際妄想シーンがたくさん盛り込まれている)
今作は震災を取り扱った作品ということなのであえて現実の希望だと私は受け止めたい。


ベネチア国際映画祭で最優秀新人賞の同時受賞という快挙を成し遂げた主演の2人は
作品の中で素晴らしい輝きを放つ納得の演技。
将来がとっても楽しみ。

園作品ファミリーともいえるお馴染みのメンバーも一堂に会していたが
今回はみんな脇を固めるという贅沢な使いよう。

それでも個々に沸々と光ってるんだから それだけで見る価値あり。

ただ全体にとても暗く重いテーマで 観たあとの後味はあまりよくない。

希望が見えたといっても そこに完全な納得はないし
青春映画なのにどろどろとした陰鬱な気持ちは置いてけぼりのまま。

もちろん万人ウケもしないだろう。

ダメな人にとっては長いし暗いし もしかしたら眠くなるかもしれない…
だけど 
私はこういう映画が好きなんだな。

category: movie

コメント

Yumi先生、

こんにちは。

先生はどうして“人間っていうのは所詮こんなもんだよ”って突き放されるような映画がお好きなんですか?

どろどろしてて陰鬱な気持ちにひっぱられてしまうことはありませんか?

URL | Kimi #-
2012/01/17 11:07 | edit

いいな~

こんにちわ☆

YUMI先生ヒミズ鑑賞されたんですね!!
私も見たいです♪
作風が変わったとのことなので、いろんな意味で楽しみです・・

URL | 江里口 #-
2012/01/17 12:45 | edit

Re: kimiさんへ

どうして好きなんだろうね笑。
きっと普段きれいすぎる世界に身を置いているので
もっとえげつない人間の悪の部分を感じてバランスを取りたいのかもしれない。
その点インドは正直すぎる人間の性をぶつけてくる国民性で
最初はきつかったけど慣れると日本よりもそっちのほうが楽だったりして。
ただしこういう映画は自分をしっかりバリアできる体調のいい時に限ります。
体調が悪いとさすがに凹みます。

URL | yumi #-
2012/01/17 16:21 | edit

Re: yukiちゃんへ

yukiちゃん確か「冷たい熱帯魚」見てたよね~。
あのグロさに比べると全然ましです笑。
監督の気持ちの変化にはやっぱり震災が大きく関与してるってインタビューで語ってたよ。
監督ならではの絶望感が希望に負けてしまったらしい。
とにかく見てみて。
主演の2人はじめ俳優陣がぞくぞくするほど素晴らしいよ♪

URL | yumi #-
2012/01/17 16:23 | edit

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