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「武士の家計簿」  

超話題作「ヤマト」の影でひっそりと公開した本作。

そんな地味さ加減がなんとも私好みで
気を張らずにゆるり鑑賞へと向かう。

武士なのにそろばんを生業とするお武家さんを
面白おかしく捉えた作品なのだろうな…
とは 予告編を観ての勝手な私の想像。

けれども いい意味で期待を裏切ってくれました。


「武士の家計簿」



代々加賀藩の財政に携わり“そろばんバカ”と呼ばれた下級武士が
妻の支えを得ながら一家 そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。


日々の出来事を淡々と綴った今作は 決して派手じゃないけれど 
何かしら温かなものがじんわりと胸に広がっていくような作品。

それは根底に流れるテーマが「家族愛」だったせいかも。

お互いがお互いを認め合い折り合いをつけあいながら
「家族」という船をうまく時代の波に乗せて前へと進んでいく。

そんな様子は 時におかしく時に悲しく時に切ない…
だけど 愛情溢れる人々の姿に勇気をもらい幸せな気分になれるのは確か。

時代そのものが覆るほど大きく揺れた時代に
こんなにもしっかりと地に足のついた先見の明を持つお侍が実在したとは
ほんとに驚きだった。(実話なのです)

幕末から維新への激動の時代と先行き不透明な現代…

時代こそ違え 
そこに描かれる人々の生活や人間関係・家族の在り方など
何かと現代社会や今を生きる私たちに通じることばかりで 
さまざまなことを深く考えさせられた感じ。

周囲を気にして体面ばかり取り繕ってるうちに
「贅沢こそが幸せ」という妙な差別的意識が生まれ
いつしか“質素倹約”という美徳を忘れ去り借金を重ねる…

これこそが今の日本の実態。

不況不況と嘆きながらも
特に簡素化するでもない私たちの暮らしぶり。

このままじゃ社会も国家も破たんするよ…と
何かしら警告めいたメッセージを発し
日本人の今後とるべき姿を真摯に指摘している様な気分にさえなる
そんな地味だけど重みのある作品に仕上がっている。


今回 お堅い真面目な作品になりがちなところを
そうならずに柔らかい雰囲気で描いていけたのは
やはり主役の堺雅人さんありき…ってとこかな。

ますます味のある存在感で光を放ってました。


足ることを知り わずかの食物で暮らし
雑務少なく 生活もまた簡素であり 諸々の感官が鎮まり
聡明で昂(たか)ぶることなく 諸々の人のうちで貪ることがない。
(Suttanipata)


category: movie

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