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「ハート・ロッカー」  

アカデミー最優秀監督賞を受賞した
女性監督キャスリン・ビグローの作品を観るのは今回で2度目。

私が初めて目にした彼女の作品は 
学生時代のお気に入りの映画「ハートブルー」だ。

私から言わせてもらえば
キアヌ・リーブスは 「スピード」よりも他のどの作品よりも
この作品の中でダントツ&ピカイチに輝ける超カッコいい男を演じていた。

これでキアヌが好きになり
サーフィンをしようか本気で考えたほどの私…(結局しなかったけどね

荒々しい男の友情・手に汗握るアクションシーン
美しいすぎるサーフィンシーン…など
女性監督とは思えないハードなつくりであったにもかかわらず
そのラストシーンには胸が高鳴り 勇気や希望を何かしらいただいた。

映画館を出た後
「このままじゃいけないっ 何かやらなきゃ
と これまでの怠惰な生活を悔い 
何ものかに急き立てられるように気分が高揚したのを今でも覚えている。

そんな彼女の久しぶりのヒット作がアカデミー最優秀作品賞を受賞。

「ハート・ロッカー」


イラクに駐留するアメリカ軍の中でも
最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士を描いた戦争アクション映画。

命知らずの兵士と仲間との確執と友情を軸に
緊張感あふれる爆発物処理の現場をリアルに映し出す。

半ばドキュメンタリータッチの乾いた映像。

相変わらずの張り詰めた空気感は健在。
いや ますます磨きがかかったと言ってもいいだろう。

命がけで任務を遂行しながらも
その仕事にある種の生きがい・喜びを感じる主人公の様は
「ハートブルー」の男たちの生きざまとどこか重なって見える。

プロフェッショナルを追求するがゆえに
精神の消耗が激しくその矛先が狂気めいたものへと向かう。

生死の境目…常にギリギリのところに身をおく日々が
いつしか中毒のように人の心と体を蝕んでいくのだ。

こうなると
平和でありきたりな生活に幸せを見出すことは到底できず
日常に適応できなくなってしまう。

戦場でしか生きられない人間を生み出していくという悲劇…。

「戦場は一種の麻薬みたいなもの」

この冒頭の一文がすべてを物語っている。

戦争とは 死者や怪我人だけでなく
このような精神障害をきたす人々をも犠牲にしているのだ…
ということをあらためて痛感させられる作品だった。



巷では「アバター」とのアカデミー賞論争が未だ繰り広げられているようだが
全く違った方向性を持つ作品同士を比べるのはおかしいと思う。

アカデミーは高い芸術性を評価する名目の団体。

いかに観客が望み・期待し・満足する素晴らしい作品であっても
それがアカデミーの芸術的観点に合致しなければ
たちまちそっぽを向かれてしまうのだ。

これまでも 見事なまでにエンターテイメントを追求し
話題をかっさり高い興行成績を収めた数々の作品が
アカデミー賞から非情な扱いを受けてきた。

高いエンターテイメント性を誇る「アバター」は
例え大きな賞を逃したとしても
今後映画史の中で脈々と語り続けられ愛されていく作品であろう。

骨太な作品「ハート・ロッカー」は
アカデミー賞のスポットが当たらなければ
さほど日の目を見なかったかもしれない作品だ。

社会性を追求した今作は
アカデミーの芸術性に相まってうまく栄冠を手にした。

それはそれでよかったと思う。


映画の好みは人それぞれだ。

さまざまな情報に惑わされることなく
自分の好む作品を見つけ それらを存分に楽しもう。

映画を愛する者が映画とうまく付き合っていく秘訣です

category: movie

コメント

映画、観たいのに全然観れてない・・。

第九地区とハートロッカーはぜひ観たい!!

yumiさんのブログ読むたび、まだまだ余裕がないなあと思います。
いつも参考にさせてもらってます~

URL | sayuri #-
2010/04/18 00:05 | edit

sayuriさんへ

ぜひぜひ時間を作って観にいって~!
忙しい時こそ心の余裕も必要だよね。
映画や本は心を豊かにしてくれますe-348

URL | yumi #-
2010/04/18 13:32 | edit

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