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『変身』  

「ある朝不安な夢から目覚めると グレゴール・ザムザは自分がベッドのなかで
 大きな虫に変わっているのに気がついた」

この名文から始まるカフカの『変身』。

学生時代に読んだ原作は 夢か現かどう捉えたらいいものかとても不可思議で
理解するというよりも感覚で味わう感じ…
決して気持ちがいいとは言いがたい不気味な読後感に包まれた。

そんな『変身』を舞台でどのように表現していくのか…
期待と少々の不安を抱えながら劇場へと足を運ぶ。

『変身』


主人公グレゴール役を務めるのは
その類いまれな身体性と演技力の高さから
舞台は勿論映像の世界からも引っ張りだこの森山未來くん。

今回は その柔軟な身体の魅力をあますところなく発揮して
“虫”になってしまった青年グレゴールの焦燥と絶望を体現する。

仰向けになったり 逆さになったり 飛んだり 這いずり回ったり…

その動きはまさに“虫”そのもので
台詞を喋ってないときも彼の動きから目が離せない。

しかも そんな体制や動きの中で滑舌よく台詞を喋れるものだ…
と感心しきり。

舞台は彼の独壇場といってもいいくらいだった。



あたかも“虫”をイメージしたかのように
鉄パイプでシンプルに組み立てられた舞台セット。

風変わりな衣装や髪型。

影絵のような演出にパントマイムの動き。

虫の動きに合わせたカスタネットと笛だけの生演奏。

それらすべてが『変身』の世界観とうまくマッチしていて
その不可解な世界を より明確に より複雑に 表現していた。



どこで笑っていいものやら どこで嘆いていいものやら
いまいちポイントが分からず淡々と進んでいく展開ではあったが
 
難解な原作だもの…と無理に理解しようとは思わず。

目と耳と心で味わってみました。

category: stage

コメント

忘れられない一冊

といったら カフカの変身です。
あの薄っぺらい一冊の本をどうしても読み終えることが出来なかったから・・・という理由ですがv-403

さすがに大人になって読み終えましたが、何で虫になっちゃったのに
そんなに簡単に受け入れられるの?
何でそんなに淡々としてるの???と
不思議がいっぱいの本でした。(笑)
舞台だとどうなんでしょ? 
本より面白そうですね~。

URL | mari #-
2010/04/07 22:32 | edit

mariさんへ

舞台も淡々としていて不思議な空間でしたよe-351
原作については社会風刺だとか現実逃避だとか
さまざまな意見が巻き起こされてるようだけど
私はそんな分析には興味なくて「変な世界」をありのまま見つめてみることを好みます。
舞台の方が本よりも分かりやすかったかも。
面白かったよ~e-348

URL | yumi #-
2010/04/08 09:01 | edit

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