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太宰治と「ヴィヨンの妻」  

今年は太宰治生誕100年だとかで 
記念行事やらイベントやらがあちこちで行われている。

テレビでも太宰特集が組まれていたし 
本屋でも特設コーナーに太宰作品がズラリと並べられている。

太宰治といえば誰もが知ってる近代文学作家。

学生の頃にハマったという友人も多い。

私もその1人だ。

だけど 私はもっと昔から太宰には馴染みが深かった。

というのも 私の祖父が太宰の大ファンだったからだ。

幼少の頃 私は祖父・祖母と一緒に暮らしていた。

祖父はいつもクラッシック音楽を聴きながら西洋タバコをくわえ
3歳の孫を相手に 昔の文学や作家たち(日本・西洋多岐に渡る)の話に興じた。
(とてもハイカラなおじいちゃんだったよ)
 
祖父の若かりし頃はお金さえあれば大学へ進めた時代。
ボンボンだった祖父は早稲田へ進学したものの ほとんど勉強せず。

太宰に憧れ 文学にかぶれた仲間たちと夜通し酒を飲みながら文学論を交わしあい
当時の文豪を真似ては 酒に女に遊びまわったと言う。

幼い頃の私のイメージは 祖父と太宰は「遊び人」。

祖母がいつも嘆いていたもんな。
お酒がいくつあっても足りやしないって。

変なイメージを持っていただけに 太宰文学に引き込まれるのは遅く
私が初めて太宰作品を読んだのは高校に入ってからだ。

初めて読んだのは「斜陽」。

これにかなりの衝撃を受けた私は むさぼるように太宰作品を読みまくる。

人間の愚かさ・儚さ・哀しさ・可笑しさ…
そんな世界が 選び抜かれた言葉や中性的な文章で綴られている。

暗くなりがちなテーマが多いのに どれも意外とあっけなく読んでしまえるのは
ところどころに散りばめられた彼独特のユーモアのセンスのおかげ。

さらに いつも死と向き合っていた彼ならではの鋭い視点にも
惹かれるところが多かった。

太宰以来 こんな作風の作家さん出てきていないんじゃないだろうか。

だからなのか 今だ根強い太宰ファンが全国にたくさんいて 
わざわざ彼のお墓参りに駆けつけるという次第。

女性ファンが多いのも納得。
女の人にもてる男の人って 死んでもなおもてるのね。


太宰作品の映画化もいろいろ進められていたみたいで
最近上映されたのがこれ。

ヴィヨンの妻
ヴィヨンの妻

「ヴィヨンの妻」を表題としているものの 複数の短編の組み合わせによる作品だ。

ある一組の夫婦の愛の物語…
丁寧かつ美しい会話で 夫婦の微妙な距離感とその変わった関係が描かれていた。

ろくに働きもせず酒ばかりを飲む作家と 明るくてしっかりものの妻。

自分の弱さを認め それを全面に押し出し 
女の強さに憧れと恐れの感情を抱きつづける作家大谷は
どう見たって太宰治その人にしか見えなかったな~。

太宰は女の強さを認めていた。

戦中戦後の まだ男尊女卑の意識の残る時代において
男の弱さと不幸を嘆き 強き女に愛と幸せを求める。

ありえないでしょ 普通。
男だ男だって威張ってれば それなりに自分を保てた時代に…ですよ。

こんな繊細な感性の持ち主だったからこそ 
後世に残る数々の名作を生み出したのだろうな。

映画の中で 太宰似の男はどうしようもなく情けないのだけど
妻佐知の魅力が素晴らしく 映画そのものは彼女1人に救われた感がある。

佐知を演じた松たか子の演技がとても輝いていてました

category: movie

コメント

yumi解説読んで
さらに見に行きたくなったよ!!

って、おじいさまハイカラ~!!

URL | てんてん #-
2009/10/16 23:16 | edit

先月東京に行った時に観た
この映画のポスターが印象的だった・・・

観に行く暇あるかな~
てか時間作って行くべきよねe-68

URL | 南京豆子 #-
2009/10/17 09:31 | edit

てんちゃんへ

でしょ?
きっとてんちゃん好きよi-176
必見ですe-284

ソラリアシネマのゴージャスシャンデリアもチェックしてみてe-440

URL | yumi #-
2009/10/17 09:52 | edit

豆子へ

雰囲気のある作品よ。
昭和初期のなんともいえない佇まいがうまく表現されてる。
時間作って観てきて~e-320

URL | yumi #-
2009/10/17 09:54 | edit

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