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『永い言い訳』  

『永い言い訳』
永い言い訳

人気作家の主人公幸夫は、突然のバス事故により長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。彼と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。


『ゆれる』『ディアドクター』など、これまで濃密な人間関係を題材に作品を生み出し続けてきた西川美和監督。

彼女は、人間の心の闇やわだかまりを冷徹な視点から描きだす、私好みの監督だ。

本作は死者と残された者たちの絆とその不確かさを描いた物語。

秘密や嘘・本音を隠しながらも懸命に生きようとする人間を決して責めることはなく、人は時に愚かで間違えることもあるのだと温かく見守り、それでも人生は続いていき、そこに向き合ったものには贖罪や忘却が許される。

作り手の鋭くも優しいまなざしを感じる秀作だ。

主人公を演じる本木雅弘のだめっぷりが魅力的。
この人、本当にうまい。

また、演技だと感じさせない子どもたちの自然体には全くもって驚かされる。
そして、子どもだからこそ持つ純粋なエネルギーや輝きや眩しさに癒される。

ひとつひとつの言葉が心に刺さり、光や音が美しく舞う。
西川監督の世界観が全面に溢れた作品です。

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