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『怒り』  

『怒り』
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現場に「怒」という血文字が残った未解決殺人事件から1年後の千葉、東京、沖縄を舞台に三つのストーリーが紡がれる群像劇で、前歴不詳の3人の男と出会った人々がその正体をめぐり、疑念と信頼のはざまで揺れる様子を描く。


最初から最後まで重く苦しい作品だった。

原作は未読。
なだけに、何かと比べる必要もなく、ただ2時間半「そこ」に集中した。

貧困・同性愛・沖縄…今の日本の縮図が「そこ」にある。

三つの時空間で展開するストーリーは決して交錯しない。

しかし、テーマは一貫。

「信じる」ことの難しさ。

タイトルは「怒り」だが、信じることを軸に、信じられなかった自分に対するうちに向かう怒りと、信じて裏切られた外に向かう怒りが描かれている。

目を背けたくなるシーンや知らぬ間に涙が溢れ出る場面が多いとても切ない作品。
でもこれが今の日本社会が抱える現実なのだと受け止めざるを得ない。

そして、普通の生活をしていながら一転狂気に豹変する犯人は日常のどこにでもいる、と知らされるとぞっとした。

『悪人』を超える衝撃作に、演じる俳優さんたちはどれほど追い込まれたのだろう。
想像を絶する彼らの演技は必見です。

台詞だけでなく表情や音での表現が豊かで細やかで、ずっしりと胸に刺さる作品。
内容を知った上でもう一度観返してみたい。

category: movie