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『君の名は。』  

こんなにすごい作品だなんて、予告篇を観たときには予想だにしなかった。

よくある「入れ替わりもの」だろう。
タイトルも一昔前の映画と同じでイマイチ惹かれない。

…と、私の中では全く観に行く予定はなかったのだけど、いち早く本作を観た息子の鼻息の荒さと、日に日に高まる世間評とに後押しされて、久しぶりのお休みをこれまた久しぶりの映画鑑賞にあてることに。


『君の名は。』
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精緻な風景描写と繊細な言葉遣いなど、独自の世界観で国内外で高い評価を受ける、新海誠監督によるファンタジーアニメ。田舎町で暮らす女子高生と東京で暮らす男子高生が、心と身体が入れ替わる不思議な体験を通して成長していく姿を描く。


高校生の男女が夢の中で入れ替わるただのファンタジックな設定かと思っていたら、2人のピュアな恋物語が一つの街の危機という大きな物語と絶妙に絡みあっていく展開に。

その120分弱の尺の中に喜怒哀楽がたっぷり詰め込まれた作品だ。

不覚にもどきどき、わくわく、ハラハラ、そして何よりもキュンキュンした。

途中から急転するストーリー展開に誰もが目を離せず、斜め前のおじさんは何度もメガネを取っては涙を拭いていたし、ぽりぽりとお菓子を頬張り友だちと会話していた大迷惑な隣の男子高校生はいつの間にか無言で全く動かなくなり…
終映と同時に「すげえよかった。こんなにすげえ映画とは思わんかった。ほんとにすげえ。」と、「すげえ」を連発していた。

そう、ほんとに「すげえ」のだ。

今日も平日昼間ながらほぼ満席で老若男女さまざま、圧倒的な観客動員数というのもうなずけた。

ストーリーもさることながら、実写かと見紛う美しい背景描写が素晴しい。

新海監督は写実的な風景描写にこだわり、圧倒的なリアルを見せつけてくる。

光を反射する窓、跳ねる雨粒、揺れる木々の葉、陽の差す教室、染められた濃淡の空… よく知る日常の風景が驚くほど濃く鮮やかな形に彩られ、自分たちの住む世界はこんなにも美しかったのかと感嘆させられる。

美しければ美しいほど切なさは深まる。無常観たっぷり。

そんな世界に、RADWIMPSの楽曲のハマり具合はさすがだったなあ。

ジブリが少し陰を落とし始めた昨今、新しい才能の出現に心躍らせる人たちも多いことだろう。

日本のアニメーションが今後どのように変遷していくのか、また楽しみが増えました。


category: movie