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池上さん  

池上彰さんの特別講演会が、西南学院創立100周年記念事業の一環として昨日開催された。

事前抽選で運よく当選した私は娘と共に聴講。

久しぶりに母校を訪れる私と今現役でそこに通う娘と、平たく言うと先輩後輩の間柄になった2人なんだけど、まさかこんな日が来るなんて自分が大学生の頃には夢にも思わなかったなあ、といささか感慨深げに門をくぐる。



講演会のタイトルは「池上彰の公開授業 いま、学ぶべき教養」。

「教養」を調べてみると、「学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ」と説明されている。

心の豊かさとは何か。

そんな漠然としたテーマを、池上さんは4つのポイントで解説してくれた。

1. 本を読む・小説を読む
2. 歴史を学ぶ
3. 語学・言語を学ぶ
4. 宗教を学ぶ



1. 小説を読む
私たちはこの世での人生をそれぞれひとつしか与えられていないけれども、小説を読むことで他者のさまざまな人生を追体験することができる。
さまざまな心理や感情を追体験することができる。
そこから独りよがりではない広い視野を持つことができるし、他者を思いやる心も生まれてくる。
それが人間性の豊かさへと繋がっていく。

ここでひとつ注意したいのは、ただ本を読むだけではダメだということ。

「読書をしているとき、私たちの頭は他人の思想が駆けめぐる運動場にすぎない。」
 by S.ハウエル

がむしゃらに多読したり本を読むという行為のみに満足するのではなく、読後その内容について考えてみる時間が必要であり、それこそが最も重要なことのだ。
それによって、私たちは「頭の中を自分の思想の運動場にすることができる」のだそう。



2. 歴史を学ぶ
今はまさにグローバルな時代。
その渦中にいる私たちは「よき問いをたてる」ことが大切である。

これからの時代私たちはどう生きるべきか。
これからの時代私たちは世界でどうあるべきか。

問いをたてるためには過去の歴史を知らなければならない。

歴史を学ぶことは私たちの生き方に関わってくる。
歴史を学ぶことで私たちは自分の立ち位置がわかる。

歴史上残っている有名な言葉が現代人の心に響くのはなぜか。
そこに普遍的なものが存在するからだ。
その普遍的なものとは何か。
それを考えることで今の社会が見えてくるし、その考える力が教養へと結びついていくのである。



3. 語学・言語を学ぶ
語学や言語を学ぶことは異文化に触れることであり、日本以外の国の人々のことを理解するのに役立つ。
言葉から広がる世界、コミュニケーション。
そして、私たちが異言語異文化を学ぶとき、同時に日本が見えてくる。
不思議と日本の存在が浮かび上がってくる。
さらに、今までいかに私たちが日本について無知だったか、に気づかされる。



4. 宗教を学ぶ
宗教とは、人間の存在、人間とはどういったものか、それらを知る手がかりだ。

この世界は「宗教を中心に動いている」ところがある。
多くの国では、政治も経済も法律も、要するに社会生活の全てが宗教と関わっている。
ところが日本人は50%以上が無宗教ときている。
相手の宗教への理解も自分の信じる宗教もはっきりしていない日本人は、偏見は少ない代わりに、相手を理解する術を持っていない。
そうなると、見た目は大人でも小学生レベルの会話しかできない。
国際社会ではそう見られている。

宗教に関する無理解や不勉強は、グローバル社会で相手を知り、相互関係を構築していくときに致命傷となり得る。
だから今後の基礎教養として、宗教は必須の科目なのである。



上記は、90分の間ひたすら取り続けたメモを一部要約したものだけど、実際に聞いたお話はこの何倍も何十倍も膨らみのある貴重なものだった。

90分間全く休みなく水も飲むことなく、よどみなく話し続けた池上さん。
さすがだなあ。

お話のおもしろさやわかりやすさに多くの人が引き込まれ、うんうんと大きくうなずきながら熱心に聞いていたのが印象的だった。

休憩を挟んで行なわれた高校生大学生とのパネルディスカッションも素晴しかった。

「池上さん」はやっぱり「池上さん」だった。

会えて感謝。
実際にお話を聞けて心から感謝。

そして

西南学院大学ありがとう。
おめでとう100周年。

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