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『ヒーリング・バックペイン』 
2014/04/03 Thu. 18:24 [edit]
おもしろすぎてあっという間に完読。

本書でサーノ博士はこう明言している。
断っておくが、本書に書かれているのは、背腰痛の「新しい治療法」ではない。
TMSはこれまでなかった「新しい疾患概念」である。
となれば、その「疾患概念」に合った方法で治療しなくてはならない。
本書は腰痛や肩こりの治療法ではなく
サーノ博士がTMSと呼ぶ疾患 緊張性筋炎症候群(Tension Myositis Syndrome)について書かれた本だ。
ここでは 腰痛だけでなく肩こりや膝・股関節の痛みなど実に多くの痛みがTMSだと定義づけてある。
どういうことかと言うと
潜在意識の中にある不安や恐れなどから心をそらすために 脳が体に痛みを感じさせるというもの。
この場合に起こっているのは筋肉・神経・腱の血流減少で
そのことは医学的にもきちんと解明されているんだけど
それらが心の働きのせいで起こる現象だと述べている点がとても興味深い。
すべての痛みや不快感が心因性のものだと断言するのは行き過ぎだとしても
脳の指令が何らかの形で健康面に作用していることはもはや否めない事実だ。
特に現代病と呼ばれるさまざまな病気はストレスが原因とされているし
ならば そういった筋肉や関節部に関する痛みも 一部はそれが原因だと言っても過言ではないだろう。

この図を見るとちょっと不思議な感覚を覚える人もいるかもしれない。
「意識的な心」とか「心の目」とかちょっと神秘的?笑
精神世界は理解されづらい分野だし 苦手な人は敬遠するだろうけど
この世のすべてが科学的に解明されているなんてことはまずないし
私たちの想像をはるかに超えたものが今もなお存在するということだけは真摯に受け止めておきたい。
本書の前に読んだ『奇跡の脳』しかり。
以前クラニオセイクラルの講座でお世話になった松本くら先生も
「痛みの8割はその部分が原因の痛みではなく脳の働きによるものがほとんど」
だとおっしゃっていた。
今ならその言葉の意味がわかるような気がする。
私はこれまでも今も腰痛に苛まれたことはないのだけど
ずいぶん昔 子どもがまだ小さかった頃2〜3年ほどに渡って原因不明の偏頭痛に苦しんだり
ちょうど昨年の今頃かな これまた原因不明の倦怠感や関節のこわばりに悩まされた時期があって
今考えるとそれらもTMSだったのかな…と。
TMSによる痛みを治すには原因となる不安や怒りを無くすことではなく
「痛みは自分の不安や怒りからくるのだということを理解し潜在意識に浸透させることだ」と
本書は結んでいる。
実際に数多くの人が博士の指導によるプログラムで腰痛その他の痛みが治っているし
病院を転々としても症状がよくならない人や痛みを何度も繰り返している人にとって
本書は「読む薬」として一度手に取って損はない一冊だと思います。
category: book
コメント
わぉ!
早速読んで、素晴らしい感想!!
さすがyumi先生!
面白かったなら良かったです~(*^_^*)
サーノ博士はたぶん頑固なおっちゃんなんやろうな~と
たびたび苦笑しながら読みました。
こんな視点もあっていいですよね(^_-)
URL | mari #-
2014/04/03 18:35 | edit
Re: mariさんへ
気になって早速購入!「腰痛は怒りである」もあわせて買っちゃいました笑。
おもしろいねー、サーノ博士。
きっと頑固やね。会ってみたいね笑。
こんな考えも一理ある…とうなずきながら近しい腰痛持ちの人に伝えてます。
mariさん紹介ありがとう。
また何かおススメがあれば教えてくださいね〜★
URL | yumi #-
2014/04/04 18:04 | edit
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