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『小さいおうち』  

第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を 名匠・山田洋次監督が実写化したラブストーリー。


『小さいおうち』
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日本が泥沼の戦争へと向かっていく昭和初期の東京を舞台に 赤い三角屋根のモダンで小さな家に女中奉公することになった若い娘タキによって語られる庶民の暮らしぶりと美しい女主人・時子の秘めたる禁断の恋の行方を リアルな時代風俗描写とともにノスタルジックに綴る。


今作は封切りになってすぐに観に行ったのだけど 
日々のあれこれに振り回されて感想はすっかり放置状態。

ところが先日 黒木華ちゃんがベルリン国際映画祭で最優秀女優賞の銀熊賞を受賞されたもんだから
これはちゃんと書いておかなきゃ…と急ぎ筆を執った次第であります。


今もなお全作フィルムで撮影する山田洋次監督は 
「あらゆる世界が 想像を超えたスピードで変わり 考える時間がなくなっている」
とこの時代を嘆く。

そんな監督だからこそ 細かなところまで配慮された丁寧な作品作りと
時代のスピードに流されないぶれない芯を持つ人々を描くのがとても巧い。

登場人物が一市民としての義務やプライド・希望といったものをちゃんと持って生きているように
きっと監督自身もそうなのだろう。

今作は 昭和初期の中産階級の人々の本当のところの暮らしぶりを活写している。

戦前から戦争へと向かう暗雲忍び寄る時代ではあるけれども
市井の人々の営みを極々自然に見せてくれる辺りは
やみくもに反戦を謳うよりかは遙かに説得力があり
日本がどのように戦争に突入していったという過程について とても興味深く観ることができる。

普通の人々の昭和史。
そこに恋と罪とを絡ませ 人々の心の機微をスリリングに見せるあたりもさすが。

松たか子の凛とした品のある美しさや時にはっとするほどの妖艶さはうっとりため息もんです。

そしてやはり黒木華。 
彼女のふんわりと余韻の残る表情や言葉遣いは本物の女中さんでほんとに素晴しかった。


ちなみに 今作は私の大好きなイギリス映画『つぐない』と似た要素を持っていて
鑑賞中も『つぐない』のキーラナイトレイが松たか子と何度もだぶった。

どちらも目映いほどに美しく その恋の行方は儚くもせつなくて
目撃者は犯してしまった罪に一生苦しみ苛まれる。

今作を観た方は『つぐない』も併せてどうぞ。


category: movie

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