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『北のカナリアたち』  

久々の映画レビューです。

今年は夏前から慌ただしくなり 
映画を観る“時間”というよりも観る“余裕”が心の中になかった…。

それでも合間を見つけてはちょこちょこ観に行ってたんだけど
セレクトはどちらかというと邦画に偏りがち。

洋画の場合字幕を追う作業がきつく感じたり(年か…)
ここ最近は雰囲気的に邦画のほうが自分の気持ちにしっくりきたり
ま そんな感じで ゆっくりペースの映画ライフです。

映画レビューを描くのは嫌いではないけど 日記と違ってかなり頭を使う作業なので
なかなか筆が進まずにいました。

久しぶりに感想を描いてみようと思ったのは
この映画の最後に 期せずして涙が溢れでたから…。

心が大きく揺さぶられ 今もその余韻に包まれたままです。


『北のカナリアたち』


湊かなえの「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」を原案に
『劔岳 点の記』で監督を務めた木村大作が撮影・『大鹿村騒動記』の阪本順治監督が映画化した。
主演の吉永小百合が演じるのは 北海道の離島で小学校教師をしていた川島はる。
合唱を通じて子どもたちの心を照らしたはるは なぜ教職を追われたのか? 
20年前に起きた悲劇により引き裂かれた教師と教え子たちがある事件を機に再会し
それぞれが抱える心の傷や真実が明らかになっていくさまを描く。



このポスターを見てもわかるように 恐ろしいくらい豪華な共演陣。

誰もが主役を張れるほどの実力そして強力な個性を持ちわせた面々が集まり
果たしてその化学反応は凶と出るか吉と出るか…。
(何気に柴田恭平と仲村トオルの「あぶない刑事」コンビが名を連ねているではないか)

洋画の場合 こういった化学反応は失敗するケースが多い…。
個性が飛び出しすぎて 作品としてはうまくまとまらない印象が残念だったりする。

そんな心配をよそに 今作においては みな我を押さえなおかつ安定した演技力で
見事なチームワークぶりを発揮してくれた。
(あの里見幸太郎ですら今回はぎらぎらとした目力をおとなしく隠していた…)

主演は吉永小百合だけど これはサユリストを喜ばせるための映画じゃない。
彼女自身は常に控えめな立ち位置で 共演者たちとのバランスを図るように柔らかく存在する。

あれだけのネームバリューを持ちながら出過ぎない…
さすがです。

舞台は北海道…北の大地に溶け込むみなの一体感が素晴らしい。

序盤から中盤にかけては 静かにゆっくりと進行する物語。
ところが 後半部の森山未來くんが出てきてからは雰囲気が一変する。

彼にはほんと やられました。

彼は驚くほど才能豊かな役者さん。
どの役にもすんなりと入り込み 嫌味じゃなくその人そのものになりきる。

今回彼は作品の核をなす部分にいるので
この役が彼じゃなかったら今作の成功はなかったんじゃないだろうか とさえ思わせる。

そして…
最後は心の琴線に触れられっぱなしで涙が止まらなかった。
私も 周りの観客たちも。


今作は 原作を読んだり映画についての情報を前もって学習することなく
まず少しでも興味を持ったなら 真っ先にその足を映画館に向けてほしいです。

湊かなえの原作の持つ力に圧倒され
冒頭から炸裂する「これぞ木村大作」と言わんばかりの迫力のある映像美に慄き
子どもたちの美しく響きわたる歌声に胸を震わせ
川井郁子の奏でる情熱的なバイオリンの調べに 身を委ねてきてください…。

category: movie

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