yumi presents.

yoga & days…

~ Information~




『MOONLIGHT』  

久しぶりのまる1日オフ!
いつぶりだろう…。
朝から嬉しくてうきうき。
心弾む行く先は、桜ではなくスクリーンってとこが私らしい。


『MOONLIGHT』
MOONLIGHT-MOVIE-POSTER-707x1024.jpg

マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。


今年のアカデミー賞はラ・ラ・ランドではなく本作。
分岐点は一体どこだったのか、興味津々に鑑賞。

フロリダで生まれ育った黒人少年が、自らの同性愛の芽生えと折り合いを付けながら、麻薬常習者のシングルマザーに育てられているという不遇を乗り越えようとするというストーリー。

とにかく冒頭から辛いシーンが続く。

人種問題・貧困・麻薬・ネグレクト・同性愛…
そんな折り重なった特異な環境は万人に理解されるものではない。
もちろん私にも理解できない。

しかし、映画を観るということは、自分とは関係ないと思っている人、遠い存在や見知らぬ誰かの心を知ることでもある。

99%黒人かつ無名俳優出演の本作が大きな賞を取ったということは非常に意義のあることで、今後このような作品が作られる可能性は極めて少ないだろうと察するに、この時代に生きる私たちは本作を観る義務があると強く感じた。

作中「自分が何か? 自分は何になるのか? は自分で決めるんだ。絶対に他の誰かに決めさせるな!」という台詞があるが、「自分とは一体何者か?」これが本作の最大のテーマだ。

昨年NYに行ったとき、自身のアイデンティティについて深く考えさせられたことが、この作品を通して鮮明に蘇ってきた。

現地で目の当たりにした黒人たちの圧倒的な美。
他を寄せつけない迸るエネルギー。
まるで彫刻のようなその陰影の虜になる。

黒人は人類で最も優秀な遺伝子を持ってしまったがために虐げられてきたのか。
過酷な試練を与えられたのか。

日本はどれだけ恵まれた安全な場所なのか、同時に、なんて弱い民族なのか。
悔しくも悲しくも、そう受け止めざるを得なかった。


本作は厳しい現実を語りながら、奇跡的にも希望にあふれている。

同性愛うんぬんで話題攫おうなんて目論みはこれっぽちもなく、人間同士の心の触れ合い、人間にとっての「愛」の重要性を再認識させてくれる、クオリティの高い作品です。

こんな殺伐とした時代だからこそ、多くに人に観てほしい。感じてほしい。受け入れてほしい。


category: movie