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『ぼくたちの家族』  

ワールドカップが始まり 予想どおり寝不足の日々が続いている。

なんだけど 
日々のルーティーンは少しづつ落ち着きを取り戻し心の余裕も出てきた。

ちょっと前から気になるイベントにちょこちょこ足を運んだり
いつもの場所でお茶したり。

そして…2ヶ月ほど封印していた映画鑑賞も今月からぼちぼち再開。

実はすでに5本程鑑賞済み。

「映画鑑賞文を書く」という行為からずいぶん遠ざかっているので
「書く」までには腰が非常に重たくもう書かなくてもいいかなーと投げやりな気持ちになりつつも
鑑賞した作品がどれも素晴しく それらの記述は断片でもいいから残しておきたいかも…
なんて複雑な思いがちょいちょい頭をもたげてくるもんだから
のらりくらりになるとは思うけど 自分なりにマイペースに書き記していくつもり。


『ぼくたちの家族』
ぼくたちの家族


昨年数多くの映画賞を獲得した『舟を編む』の石井裕也監督の新作。
母親の突然の病気をきっかけに それまでバラバラだった家族に隠されていたさまざまな問題が噴出し その後お互いの関係を見つめ直しながら家族が再生していくさまを描く。



これは決して他人事ではない家族を持つすべての人に当てはまる作品。

私の母が病で倒れたら私の家族や姉たちはどうするんだろう…とか
いやいや 私が倒れたら夫や子どもたちはどうするんだろう…とか
そんなふうに我が身に置き換えながら この家族の行く末を真剣に見守った。

美しい家族愛なんて見せられたらそれこそこんな気持ちにならず絵空事で終わったんだろうけど
そうじゃない不器用でぎくしゃくとした家族関係だからこそきわめて現実だった。

石井監督の演出はこれみよがしの感動や修羅場を避け
母の余命宣言という非常事態によってバラバラだった家族の本当の姿を浮き彫りにした上で
男たちがジタバタしながらも母の救済に向けて団結する姿を 
ひょうひょうとしたユーモアを交えて描いていく。

多額の借金を抱えた父のふがいない姿もさることながら
真面目すぎて悩みぬく性格の長男とどこか冷めている次男の対比が効いている。

母親の余命を宣言されても何をしていいかもわからない男たちが
それでも何かしようと動きだし不恰好ながらも奮闘する姿は
難病ものというよりむしろ成長をテーマとしその先に希望が見える。

決して美談ではないけれど
観賞後に涌き上がる温かな感覚が心地よい。

本物の家族に見えた4人の役者さんがほんとに素晴しいです。

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