FC2ブログ

yumi presents.

yoga & days…

~ Information~




「ヒアアフター」  

*UNIVAマイソールクラスのお知らせはこちらから→


80歳を超えてなお第一線で活躍を続ける
巨匠クリント・イーストウッドの最新作は
“死“をモチーフにしたヒューマン・ドラマ。

スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を担当。


「ヒアアフター」


悩み多き霊能力者・双子の兄弟を失った少年・臨死体験を経た若き女性…
死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ
生と向き合う姿を真摯に描いていく。


「ヒアアフター」とは「あの世・来世」の意味。

死後の世界というデリケートなテーマを
クリント・イーストウッド監督が 驕らず静かに丁寧に描写。

クライマックスはたぶん
冒頭の津波のシーンだけだったような気がする。

その凄まじさは ここでは書きつくせないほどの迫力を持って
観るものへと襲い掛かってくるリアリティの高さ。

その後は淡々と ただひたすら淡々と
3人それぞれの日常が綴られていく展開。

派手な演出は一切なく 地味な画ばかりが並ぶ。

それでもスクリーンにグイグイ引き込まれていくのは確かな演出の賜物。

イーストウッドの映画に一貫しているのは説明がましい描写が無いことだ。

淡々と事実を描写していくだけ。

しかし その前後関係の間には各々が抱える深い想いが隠されている。

映像での能弁を敢えて避け 行間を読ませるような撮り方は
さすがイーストウッドといったところ。

クライマックスを迎えてから明確な回答を用意しない手法は
これまた彼の作品ならではの重厚さをくっきりと残す。

エンドロールを幾ら眺めていても状況は変わらない。

結末は自分で考えろ…と突き放される。

見事な演出と素晴らしい俳優陣の演技力とで
充分に作品を堪能できるし満足感に浸れるのは間違いないのだけど
特に今作で際立っていたのが 
その抑制の効いた映像の中で通奏する音楽である。

実は作曲もイーストウッド自身が手掛けているというのだから驚き。

今作の輝きを何倍にも増しているその調べは
彼の人生観が滲み出ているような優しさと悲しみといたわりとに溢れている。
(本気でサントラ欲しい…。)

鑑賞後の後味は 決して悪くないし暗くもない。

全体的にダークな印象の多いイーストウッドの作品において
今作品は彼が映像で表現した温かさと美しさの最高峰だと思う。

スポンサーサイト



category: movie