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yoga & days…

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「白夜行」  

堀北真希・船越栄一郎…とキャスティングが微妙だったこと
(高良健吾くんは別)
数年前のドラマ化で作品を充分堪能していたこと
その2つの理由で 特にこの映画を観に行くつもりはなかったのだけど。

ありがたいことに 
ヨガ練習生Aさんから映画招待券(2月限定)をいただき
これは何としても今月中に何かしらの作品を観に行かねば…と検索したところ
日にちと時間がぴったり合ったのが今作。

これも何かの縁かな。


「白夜行」 


東野圭吾の同名ベストセラー小説の映画化。

ある殺人事件にかかわった人々の複雑な人間関係を軸に
容疑者の娘と被害者の息子が歩む19年にも及ぶ壮絶な人生を描く。

互いの存在だけを頼りに必死に生き抜こうとする
男女に課せられた残酷な宿命が 切なくも哀しい。


あまり期待せず観たのがよかったのか
そのクオリティの高さに驚きつつもしっかりと作品を堪能する。

ドラマよりも原作に忠実に描かれていて
深みと重みのある作品の仕上がりには素晴らしいものを感じた。

原作は 主人公の心理描写を極力排除し 
主人公の周辺を濃密に描くことによって徐々に主人公の姿をあぶり出していく
といった展開。 

東野作品の中でもとりわけダークでクール…
まったくなんて秀逸な作品なんだ。

私的には今作と「秘密」が彼の最高傑作だと思ってる。
(最近の東野作品はどうしちゃったの!?と驚くほど
薄っぺらいミステリーが続いててちょっと飽き飽き…東野さんごめん。)

原作があまり起伏のない叙事詩のようなものなので
クライマックスがどこかと問われると説明が難しいくらい
話があっさりと進んでいく。

映画もその趣旨を大きくくみ取り ドラマティックな演出は極力控え
抑えた感情の中 事実だけが淡々と進んでいく乾いた感じがよかった。

昭和という古臭い時代感をうまく演出した映像や音も
原作の陰鬱な世界観にうまくマッチしていたように思う。 

役者さんでいえば 
高良くんの目力はただものではない雰囲気を大きく漂わせ
2時間ドラマの王者船越さんも その安っぽいキャラを完全に封印
彼の中にしっかりと“笹垣”を垣間見ることができた。

堀北真希ちゃんは難しい役どころながら
凛とした佇まいと 美の奥深くに潜む悪を静かに表現
とてもがんばってたし 
彼女のステップアップになる作品になったんじゃないかなー。


全体的にうまくバランスが取れていて
最近の邦画の中ではおとなしめだけど力強さを秘めた作品。

派手なアクションものに食傷気味の方にはおすすめです。

category: movie