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yoga & days…

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『MOONLIGHT』  

久しぶりのまる1日オフ!
いつぶりだろう…。
朝から嬉しくてうきうき。
心弾む行く先は、桜ではなくスクリーンってとこが私らしい。


『MOONLIGHT』
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マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。


今年のアカデミー賞はラ・ラ・ランドではなく本作。
分岐点は一体どこだったのか、興味津々に鑑賞。

フロリダで生まれ育った黒人少年が、自らの同性愛の芽生えと折り合いを付けながら、麻薬常習者のシングルマザーに育てられているという不遇を乗り越えようとするというストーリー。

とにかく冒頭から辛いシーンが続く。

人種問題・貧困・麻薬・ネグレクト・同性愛…
そんな折り重なった特異な環境は万人に理解されるものではない。
もちろん私にも理解できない。

しかし、映画を観るということは、自分とは関係ないと思っている人、遠い存在や見知らぬ誰かの心を知ることでもある。

99%黒人かつ無名俳優出演の本作が大きな賞を取ったということは非常に意義のあることで、今後このような作品が作られる可能性は極めて少ないだろうと察するに、この時代に生きる私たちは本作を観る義務があると強く感じた。

作中「自分が何か? 自分は何になるのか? は自分で決めるんだ。絶対に他の誰かに決めさせるな!」という台詞があるが、「自分とは一体何者か?」これが本作の最大のテーマだ。

昨年NYに行ったとき、自身のアイデンティティについて深く考えさせられたことが、この作品を通して鮮明に蘇ってきた。

現地で目の当たりにした黒人たちの圧倒的な美。
他を寄せつけない迸るエネルギー。
まるで彫刻のようなその陰影の虜になる。

黒人は人類で最も優秀な遺伝子を持ってしまったがために虐げられてきたのか。
過酷な試練を与えられたのか。

日本はどれだけ恵まれた安全な場所なのか、同時に、なんて弱い民族なのか。
悔しくも悲しくも、そう受け止めざるを得なかった。


本作は厳しい現実を語りながら、奇跡的にも希望にあふれている。

同性愛うんぬんで話題攫おうなんて目論みはこれっぽちもなく、人間同士の心の触れ合い、人間にとっての「愛」の重要性を再認識させてくれる、クオリティの高い作品です。

こんな殺伐とした時代だからこそ、多くに人に観てほしい。感じてほしい。受け入れてほしい。


category: movie

『愚行録』  

試験は脇汗かきつつもなんとか無事に終わったけど、まだまだ追われる日々は続く。

確定申告、確定申告、確定申告…
マントラヨガじゃないよ。
吐きそう、マジで。

マヤ暦が、
時間に追われるな。「時間」という意識を外せ。
時間感覚のない空間は大自然だけでなく映画館もそうだ。
と教えてくれたので、
それではお言葉に甘えて、といそいそと、
あれやこれやを放置して、映画館へと向かった週はじめ。

好きなことに向かうときは心も身体も軽やか。



『愚行録』

愚行録

羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。ある日、エリートサラリーマンの一家が殺害され世間を震撼させる。犯人が見つからないまま1年が過ぎ、改めて事件を追おうと決意した週刊誌記者の田中は取材を始める。関係者へのインタビューを通して、被害者一家や証言者自身の思いがけない実像が明らかになっていき、事件の真相が浮かび上がってくる。


暗くて重たくて救いのない作品だと言うことは、鑑賞前から何となく予測はしていた。

始まった瞬間そのカメラワークに引き込まれる。

うまい。

視点・音・映像美…
映画のセンスが秀逸。

淡々とした内容で、もちろん狂気の渦にゆっくりと巻き込まれていくのだが、
あまり抑揚のないこのテンポで飽きさせることなく観客を最後まで引っ張っていく手腕の見事さ。

もちろんキャストの素晴しい演技も絶妙に絡み合い、
途中すっかり中に入り込んでしまったから、
作風云々…なんてそんなことすら忘れたけどね。

観賞後ハッと我に返りすぐに監督を調べたら、
ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学んだ方ではないか。
石川監督、長編はこれがデビュー作なんだって。驚き。

撮影監督もポーランド・ワルシャワ出身の方。
石川監督と同じポーランド国立映画大学を卒業。

なるほど。
ここまで来るともう本作はロマン・ポランスキー作品以外何ものでもないね。

映像全体の沈んだ色調が共通している。
容赦ない現実を突きつける不穏でドライな作風もしかり。
理不尽で残酷極まりない真実へと舵を取るラスト。

余韻が半端ない。

石川監督の次作が楽しみです。


category: movie

『マリアンヌ』  

愛の日に、王道のラブロマンスを鑑賞。

『マリアンヌ』
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第2次世界大戦下という激動の時代を舞台に男女の愛を描くラブサスペンス。極秘ミッションを共にし、愛を育んでいく極秘諜報員の男とフランス軍の女レジスタンスの運命がつづられる。


久しぶりの映画。
久しぶりの洋画。
久しぶりのラブストーリー。
久しぶりのカッコいいブラピ。
変わらぬ美・フランスの至宝マリオン・コティヤール。

先が読めるシンプルなストーリーでありながら最後まで目が離せず、なんなら最後泣いちゃうくらい感情移入してしまったのは、やはり監督ロバート・ゼメキスの手腕か。

どの場面を切り取っても絵になる映像美にうっとり。
名作『カサブランカ』を思い出し何度もため息。

最近ハードワークで寝ちゃうかもって不安の中観に行ったけど、最後まで目はぱっちり。
こんなに美しい男女ってそうそうお目にかかれないもの。
さらに疲れも半分くらい取れた。
相乗効果満載。

ブラピとマリオンにたっぷり栄養をいただきました。

Happy Valentine ♡


category: movie

『聖なる呼吸』  

昨秋封切りになり、全国津々浦々めぐりめぐって、ようやく今春福岡へ。

長く待ったなあ。


『聖なる呼吸』
聖なる呼吸

ヨガの起源に興味を持ったドイツ人監督が南インドを訪れ、近代ヨガの父と呼ばれるT・クリシュナマチャリアの軌跡をたどったドキュメンタリー。20世紀初頭のインドで少数の年配者や僧侶だけにしか知られていなかったヨガ。大学でヨガの実践と哲学を教えていたクリシュナマチャリアは、身体能力を高めるための古典ヨガを発展させた新たなヨガの方式を確立。それが現代ヨガの源流となった。クリシュナマチャリアの高名な弟子や子どもたちを訪ね、彼らから直接ヨガのレッスンも受けた映画監督ヤン・シュミット=ガレの出会いと体験の記録が、南インドの美しい風景とともに描かれる。


単刀直入に言うと編集がイマイチ。

ドキュメンタリーだからって、ただ日記を綴るようにだらだらと映像を流すのはいかがなものか。

ヨガを題材として映画にするのなら、ちゃんと「映画作品」を作ってほしかった。
例えそれがドキュメンタリーだとしても。

この監督は何を伝えたかったのか。
ヨガのルーツか?アーサナか?呼吸か?

何度もぼんやり目が霞んだぞ。

そんな中にも少しは収穫あり。

クリシュナマチャリア先生は厳しい方だったんだなあ。
その人となりが知れる映像やコメントはおもしろかった。

グルジやアイアンガー先生の生の声を聞けたのもよかった。

久しぶりに目に飛び込んで来たマイソールの街並みやシャラの光景は懐かしかった。

そして美しいマイソールの夕焼け。
実際生で見ると例えようもなく美しく、これは昔も今もこれからも変わらないもの。

映画を観た後に思ったのは、この夕陽を見に再びマイソールを訪れるのもいいかな、、、
なんてね。


category: movie

『この世界の片隅に』  

『この世界の片隅に』
この世界の片隅に

こうの史代のコミック漫画をアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。


今年は日本アニメーションの当たり年だ。

「君の名は。」の反響は凄まじいものがある。
評判が評判を呼び日本に留まることなくさらに世界へ出て行く作品だ。

今後まだまだたくさんの賞賛を得るだろう。

そして今作。

大きなバックアップはない。
クラウドファンディングで資金を調達してようやく世に出た。

これが「君の名は。」に匹敵するぐらい、いやそれを越えるくらい素晴しかった。

私が観た今年1番の作品かもしれない。

これは紛れもない戦争映画だ。

当たり前の日常が、「戦争」という魔物によって徐々に侵食されていく。

その恐怖を、大袈裟に恐ろしく描くのでもなければ、泣いてくださいと悲壮感たっぷりに描くのでもない。

「戦争」という波にのまれつつ波を越えていく人々をただ淡々と描く。

淡々とした中には、時代に翻弄されながらも生き抜いた人々の強さと同時に、強くなければ生きていけなかった切なさもたっぷりと詰め込まれている。

心にはずしんと大きなものが響く。
重たいものが残る。

今までの戦争映画とは全く違う感覚。

そして、当時の人々がいかに丁寧に日々を過ごしていたか、心が豊かだったか、物質の豊かさと引き換えに私たちが失ってしまったものがいかに大きなものだったか、そんなことに気づかせてくれる作品だ。

これもまた、日本が世界に誇るべき映画だと思う。

急がなくていい。
これから人づてにゆっくりと世評が広がり、たくさんの人の目に触れるといい。


最後に…
今作の大きな魅力は、戦争の捉え方と視覚的表現方法、そして音の演出だ。

コトリンゴの楽曲とのんちゃんの声が秀逸すぎて胸が震えた。
両者が確実に、今作に生命を吹き込んでいる。

category: movie