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yoga & days…

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『マリアンヌ』  

愛の日に、王道のラブロマンスを鑑賞。

『マリアンヌ』
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第2次世界大戦下という激動の時代を舞台に男女の愛を描くラブサスペンス。極秘ミッションを共にし、愛を育んでいく極秘諜報員の男とフランス軍の女レジスタンスの運命がつづられる。


久しぶりの映画。
久しぶりの洋画。
久しぶりのラブストーリー。
久しぶりのカッコいいブラピ。
変わらぬ美・フランスの至宝マリオン・コティヤール。

先が読めるシンプルなストーリーでありながら最後まで目が離せず、なんなら最後泣いちゃうくらい感情移入してしまったのは、やはり監督ロバート・ゼメキスの手腕か。

どの場面を切り取っても絵になる映像美にうっとり。
名作『カサブランカ』を思い出し何度もため息。

最近ハードワークで寝ちゃうかもって不安の中観に行ったけど、最後まで目はぱっちり。
こんなに美しい男女ってそうそうお目にかかれないもの。
さらに疲れも半分くらい取れた。
相乗効果満載。

ブラピとマリオンにたっぷり栄養をいただきました。

Happy Valentine ♡


category: movie

『聖なる呼吸』  

昨秋封切りになり、全国津々浦々めぐりめぐって、ようやく今春福岡へ。

長く待ったなあ。


『聖なる呼吸』
聖なる呼吸

ヨガの起源に興味を持ったドイツ人監督が南インドを訪れ、近代ヨガの父と呼ばれるT・クリシュナマチャリアの軌跡をたどったドキュメンタリー。20世紀初頭のインドで少数の年配者や僧侶だけにしか知られていなかったヨガ。大学でヨガの実践と哲学を教えていたクリシュナマチャリアは、身体能力を高めるための古典ヨガを発展させた新たなヨガの方式を確立。それが現代ヨガの源流となった。クリシュナマチャリアの高名な弟子や子どもたちを訪ね、彼らから直接ヨガのレッスンも受けた映画監督ヤン・シュミット=ガレの出会いと体験の記録が、南インドの美しい風景とともに描かれる。


単刀直入に言うと編集がイマイチ。

ドキュメンタリーだからって、ただ日記を綴るようにだらだらと映像を流すのはいかがなものか。

ヨガを題材として映画にするのなら、ちゃんと「映画作品」を作ってほしかった。
例えそれがドキュメンタリーだとしても。

この監督は何を伝えたかったのか。
ヨガのルーツか?アーサナか?呼吸か?

何度もぼんやり目が霞んだぞ。

そんな中にも少しは収穫あり。

クリシュナマチャリア先生は厳しい方だったんだなあ。
その人となりが知れる映像やコメントはおもしろかった。

グルジやアイアンガー先生の生の声を聞けたのもよかった。

久しぶりに目に飛び込んで来たマイソールの街並みやシャラの光景は懐かしかった。

そして美しいマイソールの夕焼け。
実際生で見ると例えようもなく美しく、これは昔も今もこれからも変わらないもの。

映画を観た後に思ったのは、この夕陽を見に再びマイソールを訪れるのもいいかな、、、
なんてね。


category: movie

『この世界の片隅に』  

『この世界の片隅に』
この世界の片隅に

こうの史代のコミック漫画をアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。


今年は日本アニメーションの当たり年だ。

「君の名は。」の反響は凄まじいものがある。
評判が評判を呼び日本に留まることなくさらに世界へ出て行く作品だ。

今後まだまだたくさんの賞賛を得るだろう。

そして今作。

大きなバックアップはない。
クラウドファンディングで資金を調達してようやく世に出た。

これが「君の名は。」に匹敵するぐらい、いやそれを越えるくらい素晴しかった。

私が観た今年1番の作品かもしれない。

これは紛れもない戦争映画だ。

当たり前の日常が、「戦争」という魔物によって徐々に侵食されていく。

その恐怖を、大袈裟に恐ろしく描くのでもなければ、泣いてくださいと悲壮感たっぷりに描くのでもない。

「戦争」という波にのまれつつ波を越えていく人々をただ淡々と描く。

淡々とした中には、時代に翻弄されながらも生き抜いた人々の強さと同時に、強くなければ生きていけなかった切なさもたっぷりと詰め込まれている。

心にはずしんと大きなものが響く。
重たいものが残る。

今までの戦争映画とは全く違う感覚。

そして、当時の人々がいかに丁寧に日々を過ごしていたか、心が豊かだったか、物質の豊かさと引き換えに私たちが失ってしまったものがいかに大きなものだったか、そんなことに気づかせてくれる作品だ。

これもまた、日本が世界に誇るべき映画だと思う。

急がなくていい。
これから人づてにゆっくりと世評が広がり、たくさんの人の目に触れるといい。


最後に…
今作の大きな魅力は、戦争の捉え方と視覚的表現方法、そして音の演出だ。

コトリンゴの楽曲とのんちゃんの声が秀逸すぎて胸が震えた。
両者が確実に、今作に生命を吹き込んでいる。

category: movie

『何者』  

『何者』
何者

朝井リョウの直木賞受賞作を映画化。就職活動対策のため集まった5人の大学生が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって彼らの関係性が変わっていくさまを描く。就職活動を通じて自分が何者かを模索する学生たちがリアルな就活バトルを繰り広げる。


劇団ポツドール主宰の三浦大輔監督が演出。

数年前三浦監督が演出する舞台「裏切りの街」を観に行った。
徹底したリアリズムの中に潜む人間の欲望を浮き彫りにした、心にざくざくとナイフが突き刺さるような痛い作品だった。

ああ、この人はこんなシュールな作品を作るのか…
ふらふらと帰途に帰るさながら、その名前はしっかりと胸に刻まれた。

そして今作を三浦監督が手がけると知って、今どきの売れっ子俳優を並べた人気取り作品には成り下がらないことをどこかで期待し確信していた。

その期待は裏切られることなく、全く持って閉塞感たっぷりな作品を鑑賞することになる。

就活に揺れ動く若者たちの心の機微。
これは今も昔も大して変わらないんだが、今はそこにSNSが加わりより複雑化してしまう。

SNSにハマりすぎると、現実が遠のく。
現実が遠のくと、本来の自分を見失う。
分離すればするほど現況がますます不安定になる。

今ここを見失った若者たちの話。

みんなヨガをすればいいのに笑。
鑑賞中何度も思った。

ぶつかること、失敗することを怖がり、空っぽの世界で空回りする。
妄想が妄想を呼び何もかもが信じられなくなる。

SNSは私たちに、これまで手を伸ばしても容易に届かなかったたくさんの情報をいとも簡単に与えてくれる反面、リアルな世界からどんどん遠ざけてしまう弊害を生み出した。

今作から得られる教訓はさまざまだが、渦中にいる人物たちにその思いは果たして届くのだろうか。
これもひとつの空想の世界、いつでもリセットできる、自分はそこにはいない、などと軽く流されることのないよう願いたい。

主人公を演じた佐藤健のダメダメぶりは本当に見事だった。

るろ剣のときはあれだけのイケメンぶりに徹していたのに、みんなのハートをキュンキュン高鳴らせっぱなしだったのに、今作にはあのイケメンくんがどこにも見当たらなかった。一生懸命探したがだめだった。

全然かっこよくない…。

何が違う?

観賞後に気づいたのは目力だった。

今作には全く目力がなく、いつもおどおど何かを探していて不安げで。
心ここに在らず。

心がここにない人には目に力がない
→何かを探し彷徨いつづける
→ボンヤリしてる
→カッコよくない
→魅力的じゃない。

彼の演技力に感嘆しながらも、目力大事だなーとつくづく感じた。

私の心はここにあるか?
目の前にいる人との対話を大切にしてるか?

遠くに追い求めるのではなく、大切なものはいつも足元にある。

みんな一度は聞いたことのある有名な格言。
本当にその通り。

category: movie

『永い言い訳』  

『永い言い訳』
永い言い訳

人気作家の主人公幸夫は、突然のバス事故により長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。彼と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。


『ゆれる』『ディアドクター』など、これまで濃密な人間関係を題材に作品を生み出し続けてきた西川美和監督。

彼女は、人間の心の闇やわだかまりを冷徹な視点から描きだす、私好みの監督だ。

本作は死者と残された者たちの絆とその不確かさを描いた物語。

秘密や嘘・本音を隠しながらも懸命に生きようとする人間を決して責めることはなく、人は時に愚かで間違えることもあるのだと温かく見守り、それでも人生は続いていき、そこに向き合ったものには贖罪や忘却が許される。

作り手の鋭くも優しいまなざしを感じる秀作だ。

主人公を演じる本木雅弘のだめっぷりが魅力的。
この人、本当にうまい。

また、演技だと感じさせない子どもたちの自然体には全くもって驚かされる。
そして、子どもだからこそ持つ純粋なエネルギーや輝きや眩しさに癒される。

ひとつひとつの言葉が心に刺さり、光や音が美しく舞う。
西川監督の世界観が全面に溢れた作品です。

category: movie