yumi presents.

yoga & days…

~ Information~




マイソールの忘れもの  

インドから帰国して早2ヶ月。

少しばかり風化しはじめたインドの記憶…
それを呼び起こす品が今朝私の手元に届きました。

私がマイソールを発つ3日前に めぐみちゃんと訪れたクリシュナテイラー。

目的はバッグを作ることでした。

店内で気に入った布地を選び バッグの大きさや形を決め
刺繍模様や糸を選び…。

初めてオーダーして作るバッグがどんなふうにできあがるのか楽しみで
胸をときめかした時間が昨日のことのように蘇ってきました。

できあがりは1週間かかると言われたので
私が帰国する日までに受け取ることは叶わなかったのだけど
代わりにバッグの受け取りは 長期インド滞在のめぐみちゃんが引き受けてくれました。

めぐみちゃんは できるだけ早くバッグを私に渡したいと機転を利かせ
私の後にインドに行き そして先日帰国したばかりのyukiさんに
そのバックを託けてくれました。

今朝久しぶりに練習に来たyukiさんとともに
そのバッグが2ヵ月の時空間を飛び越え 私のもとにやってきたという訳です。

マイソールに置き忘れていた品には
眩しさに目を細めたくなるくらい今も輝くあの日の思い出がたくさんつまっていて
例えようのない思いがこみ上げ胸が震えた今朝。

おかげで今年初めて一番いい練習ができたような気がします。


肩ひものサイドにはMYSOREの文字
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内布はインドチックな派手めの布を選びました。
クリシュナテイラーのロゴと内ポケット付き。
Evernote 20120114 134247


肩ひもの反対サイドには太陽礼拝のモチーフ
Evernote 20120114 134303


からってみると大きさもピッタリで色も雰囲気もイメージ通り。

今日から早速使います。

めぐみちゃん yukiさん ありがとう。

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日本へ  

タクシーの中で全く意識がなかったわけではなく、その振動や騒音、見え隠れする光などは少なからず身体に伝わっていた。
だから、タクシーがストップしたときも、行きと同じく休憩かな?と勘違いしたくらい。
まさかもう空港に着いていたとは。
タクシー運転手さんから、
起きて。着いたよ。
と言われ、驚いて時計を見ると午前1時。
夜9時半にマイソールを出発したから、3時間半はタクシーに揺られていたことになる。
そんなに時間が経っていた感じはしなかったが、時間も時間だしどこかしらでしっかり寝ていたのだろう。
荷物を取り出しお礼を言ってから、1人空港内へと向かう。
勝手がわからない出発ロビー。
先ずは空港会社を探さねば。
あ、あった。
出発まで2時間もあるからまださほど混雑していない。
カウンターに向かうと、トムクルーズのインド版のような端正な顔立ちの男性スタッフ。
トムクルーズはタイプじゃないので見惚れて時間をとられることもなく、淡淡と手続きを進めていく。
ブラピだったらこうはいかなかったはず。
妄想はさておき。
あらかじめオンラインでチェックインしていたから、座席も窓側でチケット発行もスムーズ。
一番の心配ごとは預ける荷物の重量。
オーバーしてませんように。
ブ、ブー(実際はブザーはならないけど笑)
…5kgオーバー(汗)
渋い表情のスタッフ。
むー、トム、オマケしてくれないかな。
もやもやしてると早口の英語で何やら説明しだした。
ん?早くてなに言ってるのかさっぱりわからない。
荷物は5kgオーバーなんだよね。
で、オマケはしてくれない…と(しつこい笑)
荷物を出すかお金を払うか?
それなら荷物を出して、機内持ち込みにいれたほうがいいよね。
そう尋ねると、機内持ち込みもすでに重量オーバーだから、スーツケースから出した荷物は空港においていかなきゃいけないとか。
そんな殺生な~。
じゃ、お金払いますよ、いくらですか?
3000ルピー(4500円くらい)
ちょうど財布にそのくらいの現金がのこっていたので、お金をかき集めるようにして何とかお支払い。
よかった、何万も請求されなくて。
さてさて、お茶でもしようかなー、なんてのんきに2階に上がると何やら人の群れが。
あ、入国審査だ。
ここを先に通らなきゃ落ち着かないね。
と、列に並ぶ。
ようやく順番が回ってきたので審査員の元へ行くと、パスポートと入国審査用紙の提示を求められる。
え?用紙?
書いてない(汗)
というか、用紙貰ってないし!
審査員は容赦なく後ろを指差し、もう一度出直してこいと冷たくあしらう。
せっかく並んだのにー(涙)
で、用紙はどこでもらうんだろ?
ウロウロしてたら、床に落ちてる一枚の用紙を発見。
これ使っていいかな?
周りを見渡すが誰かが探してる風でもないし。
よし、これに書こう(汗)
汗だくになりながら必死に空欄を埋めていく。
あ、またしてもインドでの滞在先を書かなきゃいけないよ。
ビビアン、お世話になります。
行きで使わせてもらったビビアンの住所がここでも大活躍。
行きは妄想のビビアンに、帰りはリアルビビアンの顔を頭に描きながら感謝。
無理やり空欄を埋め、再び列に並ぶ。
あー、時間をロスしちゃったなー。
なんだかんだいって、乗り込む時間までそんなに時間がなくなってしまった。
…とそこへ、
ホンコン!ホンコン!
と慌てるように叫ぶ空港係員の声が耳に届く。
私、香港行きだわ。
そう思って手を上げようとすると、向こうの方がいち早く私の存在に気づく。
Are you going to Hong Kong?
東洋人だからすぐわかったのかな?
Yes
そう答えると、こっちへ来て!と手招きされ、長い列をショートカット、列の先頭に並ばされる。
ありがたいような申し訳ないような気分ながらも時間がないんだから仕方がない、サクッと入国審査を終えゲートをくぐる。
その先は手荷物検査。
インドはここでも男女分かれていた。
窓口が2つある男性に比べて女性は1つ。
その上1人1人なぜか時間がかかってるようで、待ち時間が長い。
ようやく私の番がきて荷物を預ける。
身一つで服装チェックに入ると、ハリウッド映画に出てきそうな強面の女性係員が、長い棒のようなものを持って待ち構えていた。
少し段が高くなっている場所を指し、そこに立て、と威圧的に指示をする。
言われるがままその台に乗ると、持っている棒で身体中をチェック。
貴金属類に反応するその棒は、私の腰当たりで動きを止める。
あ、ベルトだよ。
シャツをペロンとめくってみせると、ベルトを外せ、というジェスチャー。
えー?
明らかにベルトやん。
めんどくさーい。
と、心の中でブツブツ呟きながらベルトを外す。
さらに全身をくまなくチェックする女性係員。
その高圧的な表情や動作は、何にも悪いことをしてないのに、まるで自分が罪人か囚人であるかのような錯覚をおこさせる。
結局何事もなく終了。(あったら恐ろしいよね汗)
ベルトをつけなおすこともできないまま外に出される。
最後まで扱いが荒い(涙)
やれやれ、とベルトをつけ、荷物を受け取り、ようやく出発ゲートへと向かう。
搭乗時間まであと5分。
楽しみにしていた免税店での買い物やillyでのお茶が、あえなく消え去ってしまった。

またいつの日かリベンジを果たそう。
横目で恨めしげにillyの輝かしい看板を見ながら、飛行機へと乗り込む。
座席は入口から入ってすぐの窓際。
前は壁なので足元が広い。
しかも隣に人が乗ってこなかったため、かなりの快適空間。
窓から外を見つめ、インド最後の風景に様々な想いを重ね合わせる。

さよなら。
楽しかったよ。
ホントに来てよかった。
またいつの日か。
飛行機が離陸してしばらく外をぼんやり見つめていたが、激しく動き回ったせいか疲れが押し寄せてきた感じ。
瞼を軽く閉じ、静けさの中に身を沈める。

Excuse me.
と声をかけられ目を開けるとスチュワーデスの笑顔。
Are you a vegetarian ?
あ、機内食の時間か。
もう朝食の時間?

はい、ベジタリアン(エセ)なので他の人よりもいち早く朝食です(笑)


朝食後、飛行機は香港に降り立ちここでトランジット。
約4時間待ち。
長い待ち時間なので、まずはゆっくりと買いそこねた人たちへのおみやげを物色してまわることに。
そこにはわが息子も含まれてる訳で(汗)
インドでは女の子向けのおみやげはたくさんあるけど、男の子向けのそれを買い求めるのは至難の技。
木彫りの象?
いやいやそんなの喜ぶキャラじゃないし(笑)
洋服もノーカラーのインドスタイルだときっと着ない。
本は英語だし、ヨガグッズもアクセサリーも興味ないし。(あったら困るけど)
インドでかなり探し回ったけど結局ギブ。
免税店で探すことにした。
ところが、免税店とはいってもブランド品ばかりで、これが結構いい値段がするのだ。
インドのルピーに慣れてるせいか、どれも高く感じてしまい手が出ない。
むむ、どうしよう。
広い広い香港の免税店をぐるぐるまわる。
ラッキーにも格安の洋服屋ZARAを発見し、そこでTシャツとベルトを購入。
うん、これなら喜ぶかな。
後はお菓子類を少し買い足しておみやげ購入は終了。
馴染みの香港スタバへと向かう。
名前を聞かれてももうすでに経験済みなので驚くこともなし。
今回はちゃんとYumiって読んでくれたし(笑)
そうやってなんだかんだしてると、長いはずの4時間があっという間に過ぎていた。
搭乗時間になり再び飛行機に乗り込む。
乗り込んですぐ軽食。


その後台北に降り立ち、もう一度同じ飛行機に乗り込み福岡まで。
またまた機内食。


相変わらず食べてばかりの道中(笑)
これを食べ終えた頃に、懐かしい福岡の夜景が近づいてきた。


つづく。

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11月13日 pm  

午後は荷造り。
いよいよ…と切羽詰らなければなかなか動けないたちで(汗)
たいした荷物はないんだけど、とにかくスーツケースが重量オーバーしないよう、気をつけながら荷物を詰め込んでいく。
インドではひたすら布ものをたんまり買い込んでしまったので、それらは機内持込みの袋へ。
担いでみると肩にガシッと食い込む重さ。
大丈夫、ウップルティヒで鍛えた腕なんだもの、このくらいの重さなんてことない。
途中日本シリーズのネット速報に釘づけになり何度も手が止まるが、なんとかアバウトに荷造り終了。

16時、早めの夕飯。
マミーが作ってくれた初めてのビリヤーニ。

レモンを絞ってたまねぎのサラダ、オクラのマサラソテーとともにいただく。
いつもながら美味しい。
お店みたいに脂っこくないからいくらでも食べれちゃう。
食後にはジョティがパパイヤを出してくれた。
このソルト& ペッパーのパパイヤもインドで初体験の味。
食べものの名前や材料、調理法、食べ方など、この一ヶ月の間に、全く無知だったインド料理に少しは詳しくなったかな。

夕方から出かける約束をしていたので、バタバタと用意をして外に出ると…
家の前でクランティとばったり。

Yumi、今夜出発だろう?
わ、覚えててくれたの?
会ってまだ間もないというのに、こんな優しさが出発間際のセンチな心にキュンと響く。
今朝(インターミディエイトクラス)は腰が辛そうだったね。
と尋ねると、
シャラスのカウントは恐ろしく長いから、インターミディエイトのレッドクラスは要注意なんだ。
とクランティ。
確かに後屈であの長いキープは腰にかなりの負担がきそう。
身体に気をつけてね。
日本で会おうね。
そう言ってハグ。
そこへ、お出かけの約束をしていた3人もスクーターでやってきてパシャリ。

インドでは3人4人乗りは当たり前なのです(笑)
クランティと別れた後4人で向かった先はサットサンガ。
キルタンの夕べ。

こういう集まりに参加するのは初めて。
音楽に合わせ同じ言葉を繰り返していくうちに、あったかく幸せな気持ちになる。
めぐみちゃんから、
Yumiさんよかったね。
出発前にこんなにたくさんの祝福や恵みのシャワーを全身に浴びて。
帰りはきっと安全で楽しい道のりなはずよ。
と言われ、自分自身がホントに多くの恩恵に包まれながら旅立つような気分がしてありがたかった。
感謝の気持ちいっぱいにサットサンガを途中で抜け出し、本日最終目標のイベント、街の中心部にあるマイソールパレスを目指す。
マイソールパレスはその周囲を歩いたことはあるんだけど、その時は時間外で中に入ることが叶わず。
週に一度だけ日曜日の夜にライトアップされるというマイソールパレス。
エリカが、私の出発前にぜひ見に行こう!と誘ってくれるまでは、今回は見る機会がなかったけどまたいつかチャンスがあるさ…と、訪問は諦めていたはずなのに。
たくさんの人々から多くの恩恵を受けつづけた一ヶ月です。
マイソールパレス ライトアップ

まるでディズニーランドみたいだ。
煌びやかに輝くお城を見つめながら、この国の華やかさとそうでない部分、光と影のコントラストを改めて見つめ直す。


リキシャに揺られながら帰る道程で、インドでのいろんな情景が頭に浮かんでは消えていった。
リキシャに乗るのもこれで最後か…なんて思うと、隣とぶつかるんじゃないかというくらいスレスレで割り込んだり、前方の対向車をギリギリまで避けなかったり、うるさすぎるほどのクラクションを鳴らしまくったり…
そんなこんながとても懐かしく愛らしい光景にさえ思えてくる。
インドに来て私もずいぶん寛容になったもんだ。
いや、寛容になりすぎて逆に日本に適応できるか、そっちのほうが心配かも(汗)
リキシャがゴクラムのいつもの場所に到着すると、いよいよ悲しいお別れが…。
エリカとサトリちゃん。
ともに過ごした時間はほんの数日だったけど、毎日一緒でたくさん語り合い、特にすぐに打ち解け懐いてくれたサトリちゃんの存在は、残り数日の私のインド生活を実りある豊かなものにしてくれた。
さよなら。
また会えると信じてるよ。
2人と別れた後めぐみちゃん1人、わざわざ私の家まで送ってくれた。
帰る道道、
もっと一緒に過ごしたかったねー。
なんて、お互いを名残り惜しむ会話で切なくなる。
めぐみちゃんには頑張ってインターミディエイトのレッドクラスにでて欲しい。
そう伝えると、
私も出てみたい。
頑張るよ!
と、元気な返事が返ってきた。
彼女ならこの5ヶ月の間に、あっという間に実現してしまいそう。
それだけの実力の持ち主だもの。
その姿をこの目で見れないのが残念だけど、今からその日が楽しみだ。

部屋に戻り荷物の最終チェック。
掃除を済ませ、最初と同じ何もない状態に戻った部屋を見回す。
寝るときや寛ぐとき…部屋にいるときの大半をそこで過ごした大きなベッド、高く開放的な天井、緩やかな風を運ぶファン、毎朝かわいらしいリスの鳴き声が聞こえてくる出窓、毎日マットや洗濯物を干したベランダ、水風呂を楽しんだバスルーム…
たった一ヶ月の間に、部屋のあちらこちらにいろんな思い出がつまっていた。
荷物を運び出してるとジョティがやってきた。
そろそろ時間ね。
一緒に荷物を下ろすのを手伝ってくれる。
外に出ると、行きと同じタクシー運転手さんが待っていた。
ウーティ小旅行も同じ運転手さんだったから、もうすっかり顔なじみ。
最初空港から出て私の名前を持つ彼の姿を見て、ホントに大丈夫なんだろうか?売られたりしないかしら?なんて疑ったりしてごめんなさい(笑)
荷物をトランクに詰め込み準備OK。
マミーとジョティとハグ。
また来るわね、待ってるわよ。
そう言われて
うん、また来るからその時は泊めてね。
そう答える自分がいた。
タクシーに乗り込み暗闇のゴクラムを出発。
薄明かりに照らされる馴染みの通りを、できるだけこの目に焼き付けておこうと窓の外をしっかり見続ける。
ゴクラムを出て通りから街並みが消えると自然と睡魔に襲われる。
後部座席に崩れるように身体を預ける。
激しい振動を感じながらも目を閉じ意識も薄らいでいく。

つづく。

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11月13日 am  

インド最終日の朝。
3時起床。
4:30(正確には4:15)からのレッドクラスに備えて、少しづつ身体を目覚めさせていく。
いつもと変わらぬ朝。
身支度して家を出る。
シャラの前にぼんやり輝くオレンジ色の光。
その光に照らされ待つ人たちの群れに入り座りこむ。
ほどなくアジェイがやってきた。
昨日の言葉どおり4:30のクラスに参加するんだな。
眠たそうに目を擦りながら座る彼の姿が嬉しかった。
門はいつもギリギリまで開かない。
門前にたくさんの人集りができて、まだかまだかと待ち兼ねて、そしてようやく開く。
今日もマットは1番前の右側。
アジェイは隣に来るかと思いきやスペースが足りず、斜め前の大理石の壇上に。
そこは意外なスペースが確保されていてかなり穴場だな…と、一ヶ月も経ってようやく気づいた。
シャラスが登場し、シャラに響き渡る“サマスティティヒ”の掛け声でレッドクラススタート。
いつも以上に神妙な気持ちで太陽礼拝を行う。
最初のうちは、
今日で最後なんだな…
なんて、やけに感傷的な感情にとらわれていたんだけど、動いていくうちにだんだん、遠くの方でカウントだけが静かに響き、周りの景色や音が入らなくなってくる。
つまり、私の場合これが瞑想状態に入っていく感じなのかな。
調子のいいときはたいていこうなる。
ただ、これが最後まで持続するかというとそうではなくて、途中途中で途切れ外界がぶわっとこちらに押し寄せてくることがしばしば。
雑念を追い払うのはなかなか難しい。
マイソールに来て初めてのレッドクラスで感じたカウントの長さや、シャラスがみんなを焦らすタイミングなどにも、ずいぶん慣れた。
アップはすべてアップし、呼吸をできるだけ大きく、なるべくズルのない基本に忠実な練習をこの一ヶ月間やったおかげだと思う。
最後のウップルティヒはこれまでで1番の長さだった。
カウント1~5までが異様に長く、そこを耐えるとその先からは意識が遠のいて頭が無になる。
気がつくと8か9なのだが、そこからがまた長く、血管がきれて血が吹き出しそうな感覚に陥る(笑)
そこまでして何を目指すのか私自身もわからないが、何故か負けたくない気持ちが働くのだ。
何に対して?
普段の練習での自分の10カウントは驚くほど早いと言うのに(笑)
負けず嫌いではない私の微量な負けず嫌いが働いて、今日も最後まで持ちこたえた。
落ちたのは1度だけ。
2日目の体調が悪かったときだけだ。
終わった瞬間すべての力が抜けて、全部を投げ出してシャバーサナに入りたい気分だったが、無情にもシャバーサナは恒例の、家にて行なえ…。
急いでマットを丸める。
…と、隣で練習してたジェームスが突然、
Yumi、今日のキミは最高にクールだったよ!
スーパーエナジー!
なんて素敵な練習だろう!
…と大きな声でハイタッチを求めてきた。
私も思わずハイタッチ。
ジェームスは今日が私の最終日なんて知らないだろうに、こんな嬉しい言葉をかけてくれるなんてありがたいことだ。
あー、まだまだシャラでの練習続けたい…。
はっ、今朝はこんな感傷に浸る暇などなかった。
エリカからサトリちゃんを預かり家に連れて帰らねば。
シャラの外にちょこんと佇むサトリちゃんを見つける。
私の姿を見るとニコリと笑顔。
この笑顔がたまらない。
疲れも一気に吹っ飛ぶ。
サトリちゃんの小さな手を包み込むように握りしめ、まだ暗い早朝の坂道をゆっくりと歩く。

家の扉を開けると真っ暗。
もちろんみんな寝てる。
サトリちゃんが怖がらないように、大丈夫だからね、と何度も声をかけ薄明かりの中私の部屋へ。
部屋に入り明かりをつけると、不安げなサトリちゃんに笑顔が戻る。
…と、部屋をノックする音が。
ドアを開けるとアジェイだった。
チャイを作るから君の分も一緒に作るけどどう?
ありがたくイエス。
相変わらず気配り上手だなー。
完全に立場が逆だよ(笑)
この日はエリカのプラクティスが終わる7:30(正確には7:15…シャラタイムややこしい汗)に再びシャラへサトリちゃんを連れていかなくてはならないので、急いでシャワーを浴びたいとこらだったが、蛇口を捻っても水がちょろちょろとしか出てこない。
お湯ではなく水だということは最初から覚悟していたが、その水すらでないなんて!
しばらく待つしかないか。
サトリちゃんがお腹空いたというので、彼女が持参していたドライフルーツを食べさせる。
あんまり美味しそうにパクパク食べるもんだから、いつもの食いしん坊心がむくむくと湧き上がってきて、お一ついただいてみた。
アプリコットのドライにココナッツをまぶしたおやつ、めちゃめちゃ美味しい!
この自然な甘さの食べものがまさかインドに売ってる?とパックの表示を見てみると、メイドインオーストラリア。
やっぱりね(笑)
おやつを食べたり遊んだりしてると、アジェイが出来たてのチャイを作って持ってきてくれた。
サトリちゃんを連れて屋上へ。
マイソールでの最後の朝焼けを眺めながら、チャイの温かく優しい味に癒される。

そうこうしてるうちに時間が過ぎる。
シャラに戻るまでにせめて洗濯だけはしたい。
意を決して、ちょろちょろの水で可能な限り急ぎ洗濯を済ます。
その間もサトリちゃんはぐずることなく、楽しそうに1人遊びに励んでいた。
準備をして再びシャラへ。
まだ6:00のレッドクラスが終わっていない模様。
入口前にはたくさんのインターミディエイト参加者が群れをなしていた。
レッドクラスが終わり人の総入れ替え。
洪水のように溢れ出す人の波の中からエリカを見つけ出す。
エリカにサトリちゃんを託すと、私はそのままインターミディエイトレッドを見学。
今日は先週の1.5倍はいるんじゃないかというくらい、ぎっしりとマットで埋め尽くされていた。
先週も感じたことだけど、素晴らしく魅力的な動きをしている人もいれば、うーん、どうしたものか…と首を捻ってしまうくらい気の毒な人もいて、その差が明らかなのがまたせつない。
そんな中、いつもアジャストでお世話になっているアライアンのアーサナはピカイチで、否が応でもそこに目が行く。
男性は力強さが有り余るくらいあっても、柔軟性で苦労する場合が多いのだが、彼はその両方を兼ね備えていて、非の打ち所がないくらい素敵なアーサナを丁寧にこなしていた。
人の動きを見ることは、さまざまな角度から分析しそれを自分の練習に活かすいい勉強になる。
たくさんの学びを頭に入れて、帰国後の練習やレッスンにフィードバックしたいものだ。

見学後は、めぐみちゃん、エリカ、サトリちゃんと朝ごはんを食べにSANTOSHAへ。
8時半過ぎに行ったにもかかわら関わらず、店は満席に近い状態で賑わっていた。
とりあえず席を確保しオーダーしたものの、その日はシャラスのカンファレンスがないと知り、急いでシャラへ引き返す。
マイソール最後の今日、カンファレンス後にシャラスに挨拶しようと思っていたのに、朝のレッドクラス後すぐバンガロールへ発ってしまうらしい。
このまま挨拶なしで終わるのは、なんだか気持ちが宙ぶらりんのまま置き去りにされる気がして嫌だった。
インターミディエイトレッドが終わるのを待って、シャラスに挨拶にいく。
今夜ここを発ちます。
いろいろとありがとうございました。
そう言うと、シャラスから
来年また来るね?
また会おう。
と笑顔で言われて、むむむ…と思いながらも首を縦に動かしていた私(笑)

SANTOSHAに戻り朝食をパパッと済ませると、次なる目的地へ。
インド最終日は何かと忙しい。
数日前に予約をとりにいったマッサージを、この日の午前中受けることになっていた。
小柄な髪の長い見た目少し宗教っぽい男の人が1人でマッサージをしてくれるんだけど、個室に一対一で大丈夫か?とドキドキ。
アンジーからの紹介じゃなかったら絶対行かなかっただろうな。
マッサージは普段私が身体メンテをしてもらってる感じととても似ていた。
整体とエステが合体したような、身体のパーツをひとつひとつ整えていくような感じ。
それでいて身体の奥の奥を深く刺激していく。
かなり痛いよ…と聞いていたけど、いやいやどうして、痛いどころか気持ちよすぎて、途中うつらうつらしたりして。
身体だけでなく、顔や頭・髪まで丸ごと全部、しっかりとマッサージしてもらい大満足。
マッサージ終了後、
あなたの身体はとてもキレイですね。
痛みがないのは身体がキレイなしょうこです。
そう言われて、健康であるありがたみをひしひしと感じる。
インドに来ても体調を崩さないはずだ。

家に戻り、少し休息をとる。

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11月12日  

インド滞在残り2日となった今日はレッドクラスから始まる。
土曜日なので本来はプラクティスはお休みなのだけど、シャラスが明日からバンガロールへ行くとかで月曜日が休みになり、代わりに今日が練習日。
よって変則的に昨日金曜日がマイソールクラス、土日がレッドクラスとなっている。
いつもの場所にマットを敷きながら周囲を見渡すと、いつになくマットの間隔が広くこれまで感じていた圧迫感がない。
明らかに人が減っている。
顔ぶれも若干変わっていて、新しい人が入ってきてるのがわかる。
シャラがオープンして間もなく一ヶ月。
入れ替わりの時期なんだろう。
今日も身体の調子がよくプラクティスを満喫。
新しい人が入ってきたせいか、全てのカウントがいつもより早い感じがしたのは気のせいか?
ウップルティヒも落ちることなく、楽しく気持ちよく練習を終えることができた。

7:30スタートの組と入れ違いになる際、めぐみちゃんとエリカに遭遇。
サトリちゃんのベビーシッターの時間が短いらしく、シッターと入れ替わりでサトリちゃんのお守りを引き受けることに。
急いで家に戻り、定番の水風呂&洗濯。
この水風呂ももう経験できないんだと思うとちょっと残念…な訳ないか(笑)
サトリちゃんの様子を見に行くと、ベビーシッターと楽しく遊ぶ声が聞こえてきた。
この子はほとんど人見知りしないしわがまま言わないしいつも笑顔だし、ホントにいい子だ。
サトリちゃんは私を見つけると笑顔で手を振ってくれた。
うれしい、覚えてくれてた。
ベビーシッターと交代しサトリちゃんと遊ぶ。
床に散乱したパズル、粘土、着せ替え人形、お絵かきセット…
昔我が家にも溢れるほど点在していた同じ遊び道具に懐かしさを感じる。
子どもに国境はないということね。
しばらくお家で楽しく遊ぶが、実は今朝ベッカと一緒に朝食を取る約束をしていて、その時間が迫っていた。
彼女は、明日出立する私と最後のごはんを一緒に食べようと誘ってくれたのだ。
遊びはそこそこに出かける準備をして、サトリちゃんとともにAnokhi gardenへ。
いつもたくさんのヨギーで賑わうこのカフェは今日も満席。
まだベッカは来ていなかったが、なんとか中庭の席を確保しサトリちゃんとメニューを選ぶ。

私は本日のオススメAppleクランブルとフルーツサラダ、マサラコーヒー。
サトリちゃんはスイカジュースとはちみつバタートースト。

サトリちゃんははちみつバタートースト初体験。
最初ははちみつもバターも薄く塗って食べさせてたんだけど、その美味しさに衝撃を受けたらしく、自分でさらにたっぷり塗って食べていた。
2人で朝食を楽しんでいると、ベッカがシンガポール人のリーペンを連れてやってきた。
ベッカとは会って2週間くらいしか経ってないのに、まるで数年来の友だちであるかのような気持ちになっていた。
少し遅れてエリカが、その後にめぐみちゃんがやってくる。
めぐみちゃんはずいぶん復調したみたいで朝の練習にもでていた。
ホッとひと安心。
みんなでいろいろな話題に花を咲かせて楽しいひとときを過ごす。
別れ際にベッカとハグ。
また会えるね。
必ず日本に行くよ。
ウーティでの素晴らしい想い出ありがとう。
不思議なんだけど、彼女とはほんとにまたいつか再会できるような気がしてならない。

一度家に戻り、日本シリーズをネット観戦。
といってもiPhoneなので一球速報が精一杯ですが(涙)
試合は残念ながら負けてしまったけどまだまだ始まったばかり。
気持ちを切替えてまた明日応援しよう。

お昼は昨日に引き続きAnu's cafe。
調子がまだ完全でないめぐみちゃんもここなら大丈夫なはず。
いつも野菜中心のヘルシーメニュー。

昼食を終えて、サトリちゃんお待ちかねの動物園へエリカと3人でお出かけ。
めぐみちゃんは大事をとってお家で休息。
訪れたマイソール市街にある動物園。

この日は土曜日ということもあって、たくさんの観光客で混雑していた。
だけどそこはさすがインドの動物園、敷地面積がとても広く緑も多くて、開放感に満ち溢れていた。

インドでは子ども以上に大人の方が興奮していて、柵から落ちるんじゃないかと心配になるくらい身を乗りだして写真を撮ってる大人がたくさんいた。
動物じゃなくとそっちの写真を撮ればよかったなーと後で後悔(笑)
その姿は、写真のことをすっかり忘れてしまうほど凄まじいものだった(笑)
サイ


木に登って嬉しそうに動物たちを見るサトリちゃん。


作りものかと見間違うほどの美しさ。
キリン


象を見るサトリちゃん。

このとき、サトリちゃんは象を見て喜ぶのではなく、象の前足についている太いチェーンのことを気にしていた。
どうして象さんの足にあれがついてるの?
重たいよねー?
かわいそうだよねー。
この言葉を聞いて胸がぎゅっと締め付けられる思いがした。
こんな小さな子どもでも悲しい事実に気づいている。
いや、サトリちゃんが特別な眼力の持ち主なのだろうか。
日本に比べるとずいぶん広い敷地にいる動物たちだが、それでも囲いや檻の中にいれられてる動物たちを見るのはなんとも偲びない気持ちだ。
先日、野生動物保護区で大自然の中を悠悠と歩く動物たちを見たばかりなので、どうしても比べてしまう。
ちょっぴりおすまししながらインドの女の子と並んで歩くサトリちゃん。

だめだ、サトリちゃんが可愛すぎて、動物をそっちのけでサトリちゃんばかり撮ってる(笑)
彼女はさっきの象の件でも感じたようにかなり賢い子だ。
とってもキュートなので、たくさんのインド人や他の国の人から声をかけられ、顔を触られたり写真を撮られたり名前を聞かれたりする。
その度に笑顔で応じる姿は、日本の芦田真奈ちゃんを彷彿とさせる。
すごいのは、名前を聞かれたとき声をかけた人を見極めて答えを変えること。
彼女はサトリとクララの2つの名前を持っていて、普段はサトリ、英語圏ではクララを使っている。
西洋人が声をかけてきたときはクララと答え、東洋系だと見極めるとその答えがサトリになる。
まだ2才にして、いったいどう育てたらこんなすごい子になるんだろう。
この日は丸一日サトリデイ。
しんみりノスタルジックになりそうな私の心を、かわいく楽しく癒してくれました。

夜ご飯はマミーのレモンライスとカレー、チャパティ、そして初めての味、ジャーマンポテト。
めぐみちゃんも一緒にマミーのご飯を初体験。
食事をしてるとアジェイがやってきて、
明日のYumiの練習は4時半だろ?
僕もシャラスに頼んで4時半にしてもらったから。
とびっくり発言。
ーえ?わざわざ練習時間を合わせてくれたの?
うん、最後のプラクティスだもんね。
お互い楽しもう。
そう言って笑うアジェイの気持ちが嬉しくてありがたかった。
彼はアシュタンガを始めて1年でインターミディエイトを終えた驚異の身体の持ち主。
シャラスとも仲がいいみたい。
彼がサードやフォースのあり得ないポーズをしている写真を見て更に驚く。
男の人でここまで柔軟な人はこれまで見たことがないかも…。
ヨガは別として、彼とは会ってまだ2日目なのになぜかとても親近感が湧いている。
彼もそうなのかな?
もっと早く出会えばもっと親しくなれたかもしれないのに…とかなり残念。

マイソールでの最後の夜は特に何をする気にもなれず、翌日の3時起きを考えて早々に寝た。
一ヶ月お世話になった広いベッドとも今日でお別れ。

つづく。

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